東芝が数千億円規模の損失を計上する可能性発表、株価も大きく下落

2016年12月29日 21:20

 東芝が27日、海外における原子力発電関連企業の買収案件によって現時点で数千億円規模の損失が発生する可能性があるとの発表を行った(発表PDF)。これを受けて東芝の株価は急落、時価総額でシャープを下回る状況となった(日経新聞)。

 東芝は取引銀行などに支援を求める方針のようだが、銀行側は不信感もあり、今後どうなるかは不透明だという。また、東芝の株式は不正会計問題によって東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定されており、市場から資金を募るのも難しい状況だという(Yahoo!ニュース)。

 また、不正会計問題に関連して証券取引等監視委員会が同社元社長3人について、刑事責任を立証することは可能だとする見解を示しているという。今後検察と告発するかどうかの調整を行うようだ(NHK)。

 スラドのコメントを読む | ビジネス | お金

 関連ストーリー: 東芝の株主、東芝の歴代役員11人に27億円の賠償を求める訴訟を起こす 2016年05月23日 東芝が国に123億円の支払いを求めた訴訟で、逆に12億円を東芝が支払えとの判決 2016年03月19日 東芝で新たな不正会計が発覚 2016年03月16日 東芝が白物家電事業を中国・美的集団に売却すると報じられる 2016年03月15日

関連記事

最新記事