希望の同盟は軍事同盟を美化するもの、共産・志位委員長
2016年12月29日 10:08
日本共産党の志位和夫委員長は28日、真珠湾訪問で安倍晋三総理が所感で「日米同盟は希望の同盟」と表現したことに触れ「日米軍事同盟を『希望の同盟』として全面的に美化し、『いままでにもまして、世界を覆う幾多の困難に、ともに立ち向かう』と誓約することだった」との談話を発表した。
志位委員長は「アフガニスタン戦争、イラク戦争のような米国の侵略と覇権の戦争に、自衛隊が安保法制=戦争法によって参戦し、『殺し殺される』道を進むことのどこに『希望』があるのか。沖縄での米軍基地問題が象徴しているような対等な主権国家間の関係とはいえない異常な従属体制を放置したまま『希望』が語れるか」と沖縄における米軍基地問題を象徴例として、日本が従属体制に置かれていると主張。
志位委員長は「異常な従属を特徴とする日米関係の現状を変革し、対等・平等・友好の関係を築くことにこそ、21世紀のあるべき日米関係の未来像がある」と訴えている。
また、安倍総理は所感の中で「戦争の惨禍は、二度と繰り返してはならないというだけで、過去の戦争に対する認識は一切語られなかった」と「過去の戦争について語るべきだった」とした。(編集担当:森高龍二)