南スーダンへの武器輸出禁止制裁案に日本は棄権
2016年12月25日 10:35
日本は南スーダンへの武器輸出禁止などを柱とした国連安保理での制裁決議に棄権した。制裁決議は米国などが主導し、23日採決された。これに日本は棄権。採決の結果は否決となった。
岸田文雄外務大臣は「我が国としては南スーダンに制裁措置を課すことが南スーダンの平和と安定に資するかどうか、こういった観点から検討が行われるべきであるとの立場」とし「南スーダン政府が進める地域保護部隊の早期展開のための協力、あるいは国民対話の実施等の状況改善のための取組、こうした南スーダン政府の取り組みを後押しすることが重要であると考えている」とした。
日本共産党の志位和夫委員長は日本が棄権したことに「国連安保理に提出された南スーダン政府に対する武器禁輸を定めた制裁決議案に、中国、ロシア等とともに棄権、決議案を否決した。『南スーダン政府を刺激したくないから』というが、自衛隊派兵を続けるために、内戦による悲劇を抑え込むための国際社会の努力を妨害するとは本末転倒も極まれりだ」と政府の対応を問題視した。(編集担当:森高龍二)