【注目銘柄】ニコンは2月の年初来高値に接近、希望退職実施して構造改革推進
2016年12月22日 15:53
ニコン<7731>(東1)に注目したい。FPD用露光装置(ステッパー)が牽引して17年3月期大幅増益予想である。カメラの営業損益も改善傾向だ。またグループ全体の収益力強化を目指し、希望退職を実施して構造改革を推進する。株価は2月の年初来高値に接近してきた。半導体・液晶製造装置関連銘柄としては出遅れ感が強く、上値を試す展開だろう。
17年3月期連結業績予想は、売上高が16年3月期比2.4%減の8000億円、営業利益が同54.6%増の490億円、経常利益が同37.3%増の520億円、純利益が60億円の赤字としている。FPD用露光装置(ステッパー)の台数大幅増加が牽引して大幅営業増益予想である。カメラも商品ミックス改善効果などで営業損益改善傾向だ。また足元のドル高・円安傾向もプラス要因となりそうだ。
なお11月8日発表の構造改革実施に基づいて、12月12日に希望退職者募集を発表した。企業価値向上に向けたグループ全体の収益力強化を最優先課題として、製品の選択と集中、生産・販売・R&D体制の最適化、および人員の最適化を推進する。
株価は12月21日に1806円まで上伸し、2月の年初来高値1906円に接近してきた。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。半導体・液晶製造装置関連銘柄としては出遅れ感が強く、上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)