アニメのトレンドを追う~小説投稿サイト発のアニメ特集~
2016年12月18日 10:31
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
日本初の国産テレビアニメは、言わずと知れた、手塚治虫先生原作の『鉄腕アトム』である。『アトム』が放映されたのは、1963年から1966年。それから半世紀以上が経過しているわけだが、その間に日本アニメ業界では、数々の流れが存在した。
所謂20世紀後半の、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』『新世紀エヴァンゲリオン』と言う流れが有名だが、21世紀に入ってからも、当然流行りや流れは存在している。
今回は、そうした流れに焦点を当てて、解説して行きたい。
■文章が原作のアニメ
日本のテレビアニメは、オリジナルのものもあるが、漫画や小説が原作となっているものが多い。
特に、『スレイヤーズ』や『魔術師オーフェン』などのヒット作を皮切りに、90年代辺りから、ライトノベルを原作とするアニメが増加する傾向がある。
具体的には、『キノの旅』『ブギーポップは笑わない』などの電撃文庫作品を始め、『僕は友達が少ない』などのラブコメ作品、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』と言った一風変わった作風のものまで、枚挙に暇がないほどだ。
不思議な国々を渡り歩くアニメ「 キノの旅 」
2015.12.24
■『小説家になろう』の興隆
その勢いは現在も続いているのだが、今アニメ原作として最も勢いがあるのは、紙媒体のライトノベルよりもむしろ、WEB小説だと筆者は睨んでいる。
代表格となるのは、やはり『小説家になろう』と言うWEBサイトに掲載された作品群だろう。
2016年1月放映作品『この素晴らしい世界に祝福を!』、2016年4月放映作品『Re:ゼロから始める異世界生活』など、『なろう』原作のアニメは、元々プレビュー数が極めて多い作品を選んでアニメ化しているだけに、アニメファンの間で話題に上ることが多い。
何しろネットや電子書籍が大流行し、紙媒体を圧迫するような時代なのだ。『なろう』作品はもちろんのこと、その他のWEB発信の作品が、日本テレビアニメ界の大部分を席巻する日が来ても、さほどおかしくはないだろう。
■日本アニメとWEB媒体作品の今後
今後の日本アニメで一体何が「来る」か──それがわかれば、業界の方々は誰も苦労しない。が、それでもあえて予想を立てるなら、WEB媒体作品は今後も発展を続けるだろう。
例えばゲームの世界でも、コンシューマが衰退し始め、代わりにソーシャル作品が流行っているという現実がある。
アニメの原作となる作品も、基本的には無料で閲覧出来、ユーザーが紙媒体よりも気軽に接触できる、WEBベースの作品が選ばれ続けるのは、必然的とさえ言える。
手近な所では、2017年1月から『この素晴らしい世界に祝福を!』の二期が放映開始となる。
筆者も追っているこのアニメ。新年における、WEB作品の快進撃、その手始めとなるか否か。読者の皆様も、是非とも筆者といっしょに見守って頂きたい。
祝!「 この素晴らしい世界に祝福を! 」第2期放送決定!嬉しすぎの記念感激レビュー!
(あにぶ編集部/壱の人)
情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。