日露の国民間に深い信頼関係を育むと安倍首相
2016年12月18日 10:43
安倍晋三総理は日露ビジネス対話であいさつし、エネルギー分野について「サハリンや東シベリアで石油・天然ガスの上流開発やLNGプロジェクトが進展していくが、今後は極東地域などで石油・天然ガスの共同探査や開発を進めるとともにLNGプロジェクトの拡張に向けた協力を行う」と述べた。
また「東電福島第一原発廃炉に関する日露協力を行うとともに、風力発電やコジェネレーションの導入といった幅広い分野でプロジェクトを推進する」とした。
さらに、極東地域については「ハバロフスク及びヤクーツクの植物工場での生産拡大、石炭積出し港の整備等、日本企業のプロジェクトが進展している』と紹介し「原子力、ICT・郵便、農水産業といった幅広い分野で先端技術に関する協力を進め、イノベーションを起こしていく」と語った。
安倍総理は健康寿命について「極東での外来リハビリセンターの開設、子供の医療、心臓病やがんの予防等で協力していく。ウラジオストクとヴォロネジをモデル都市として、活気あふれる生活環境と地域経済を支える都市づくりに協力していく」とも語った。
そのうえで「幅広い分野で日露関係を大きく発展させ、両国国民の間に深い信頼関係を育み、強固な協力関係の下、共にアジア太平洋地域の繁栄をつくり上げ、地域の安定に貢献していこう」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)