東山動植物園で高病原性鳥インフルエンザ発生、一部の鳥は殺処分

2016年12月17日 19:05

KAMUI 曰く、 名古屋市の東山動植物園が飼育している鳥類で、高病原性鳥インフルエンザへの感染が確認されている(動物園のニュース記事)。 同園動物園では11月29日に飼育していたコクチョウ1羽が死んだのをはじめ、12月13日までにコシジロヤマドリや絶滅危惧種のシジュウカラガンなどが相次ぎ死んだ。コクチョウ3羽については12日までに確定検査でH5N6亜型への感染が確認され(PDF)、シジュウカラガンやマガモの感染も13日までに確認(PDF)された。13日にはマガモ1羽とヒドリガモ1羽を安楽死させている。 ニワトリなど家畜への感染の場合には「全て殺処分」が基本となるのだが、その目的として「種の保存」もある動物園の場合、そう簡単には行かないのが悩ましいところ。なお、本件に伴って動物園エリアは12月11日から休園しており、再開は年明け以降になる見込み。

 なお、12月3日に死んだコシジロヤマドリについては、14日に陰性との確定検査結果が出ている。また、12月9日に実施した簡易検査では陰性だったシジュウカラガン1羽が14日に死んでおり、同日の簡易検査では陽性になっているとのこと(プレスリリース: PDF[1][2])。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | ニュース | サイエンス | 医療

 関連ストーリー: 葛西臨海水族園の大型水槽、展示回復の取り組みは順調 2015年07月26日 WHO、病名に地名や人名、動物名を使うことを避けるよう指針を公表 2015年05月13日 葛西臨海水族園のクロマグロ、全滅寸前 2015年01月19日 ヒトの免疫系を回避できる新型鳥インフルエンザウイルスが開発される 2014年07月10日 鳥インフルエンザウイルスを研究する科学者ら、60 日間の研究中断声明を発表 2012年01月25日 WHO、フェーズ 6 を宣言。 2009年06月12日 インドネシアが鳥インフルのウイルスに知的財産権を主張 2007年08月01日 人間の鳥インフルエンザ患者から取り出した抗体でマウスの治療に成功 2007年06月02日 H5N1型の高病原性鳥インフルエンザが「指定感染症」に 2006年04月16日 鳥インフルエンザの抗ウイルス薬耐性種の出現は鶏への乱用が原因か? 2005年06月19日 スペイン風邪ウイルスは、鳥ウイルス由来の可能性大 2004年02月07日 鳥インフルエンザのワクチン製造に特許の壁 2004年01月25日

関連記事

最新記事