【銘柄フラッシュ】櫻島埠頭がカジノや万博誘致の思惑で急伸しロシア関連株は三菱自など小高い程度
2016年12月16日 17:03
16日は、ロシア・プーチン大統領の来日を念頭に注目されてきた対ロ経済協力関連株が焦点ボケとなり、10月下旬から波状的に急騰してきた川上塗料<4616>(東2)は7.9%安、ここ数日急伸した伏木海陸運送<9361>(東2)は7.5%安。値上がりした銘柄は、建機レンタル大手で北海道に強いカナモト<9678>(東1)が2.1%高、かつてロシアでスポーツカー「ランサーエボリューション」が好人気だったとの理由で三菱自動車<7211>(東1)は2.0%高。旧ソ連時代から製品が人気とされた蛇の目ミシン工業<6445>(東1)は1.4%高。ユーラシア旅行社<9376>(JQS)は1.0%高。物色は限定的な印象。
上場投信を除く東証1部の値上がり率1位は大阪有機化学工業<4187>(東1)となり、心拍数や歩行時の姿勢などを計測できる衣服に好適なスマート衣料用の導電性アクリル樹脂を開発したと伝えられてストップ高の16.7%高。2位は三谷セキサン<5273>(東1)となり、本日発売の四季報に「親密先の清水建設が東京・有明の体操会場落札」などとあることが言われて急伸12.9%高。3位はオハラ<5218>(東1)となり15日発表の10月決算は赤字だったが今期見通しが好感されて10.6%高。
日本空港ビルデング<9706>(東1)は空港への案内ロボや移動支援ロボなどの導入など材料に後場一段ジリ高となり7.9%高。ヨコオ<6800>(東1)は自動運転システム用アンテナなどが言われて7.7%高となり高値を更新。日経平均への寄与度の大きい東京エレクトロン<8035>(東1)は米国の半導体関連指標の上昇などが言われて2.9%高だが高値を更新。三陽商会<8011>(東1)は11月の月次動向が「ウールコートが店頭販売額で前年比30%増」などと看板の重衣料アイテムが予想以上に好調とされ5.1%高の3日続伸。
櫻島埠頭<9353>(東2)は大阪・夢島へのカジノ施設誘致や大阪万博の誘致への思惑が再燃し22.0%高。神戸発動機<6016>(東1)はディーゼルエンジン業界の協業・提携活発化への思惑拡大とされて12.1%高。イワキポンプ<6237>(東2)は業績の前提が1ドル98円とされて為替差益への期待が強まり6.1%高となり高値更新。
オウチーノ<6084>(東マ)はクックパッド(2193)の大株主・穐田(あきた)氏が株主になり次の一手に注目とされ19.7%高。アカツキ<3932>(東マ)は好業績などの評価再燃とされてストップ高の16.9%高。リファインバース<6531>(東マ)は廃カーペット再生処理契約社数の増加などが言われて4.3%高だが6日続伸の高値更新。
キャピタル・アセット・プランニング<3965>(JQS)はこのところの株高や円安を受けて生命保険・年金数理も加えた資産マネジメント需要が増加とされて急出直りの15.2%高。メイコー<2330>(JQS)は車載用プリント基板好調とされストップ高の15.1%高。フォーサイド<2330>(JQS)は今12月期の業績などに期待集まり13.4%高の急伸となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)