都道府県型ドメインで紛らわしいサイト、今度は「zei.tokyo.jp」登場

2016年12月16日 11:45

 東京都とは関係のない「zei.tokyo.jp」というドメインとそこで公開されているページが話題になっている(INTERNET Watch)。このドメインは立命館大学情報理工学部の上原哲太郎教授が私的に取得したものだそうで、「フィッシングサイトなどを作られかねない状況だったので私的に確保した」そうだ。

 現在「***.<都道府県名>.jp」という形の「都道府県型JPドメイン名」は日本国内に住所があれば個人・組織問わず誰もが取得できてしまう(JPRSの「都道府県型JPドメイン名について」ページ)。そのため、東京都が運営する税務関連のWebサイト「zei.tokyo」というドメインと紛らわしい「zei.tokyo.jp」というドメインを取得したという流れのようだ。

 JNICでは、地方公共団体やその下部組織のみが利用できるドメインとして「metro.tokyo.jp」や「city.shinagawa.tokyo.jp」のような「地方公共団体型ドメイン名」を用意しているが、都道府県型JPドメインの解放によりこれらと紛らわしいドメインを誰もが簡単に取得できるようになってしまっているのが問題の原因のようだ。

 都道府県ドメインについては、過去にも「www.city.machida.kanagawa.jp」という、実在する地方自治体と紛らわしいドメインが実際に運用されるネタがあった。

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