映画 モンスターストライク、驚きの週末動員数1位
2016年12月16日 08:42
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
「君の名は。」が今週も1位か!?とか2位に転落だ!とかしばらく言ってた映画の週末動員数ランキングですが、10日(土)~11日(日)の12月2週目のランキングにて、勢い良く「君の名は。」が5位にまで転落してしまいました。
※週末動員数ランキングは興行通信社がCINEMAランキング通信(http://www.kogyotsushin.com/)にて毎週発表
今週見事動員数ランキングで1位を獲得したのは、「永遠の0」の二匹目のドジョウを狙った「海賊と呼ばれた男」・・・でもなく、先週1位を勝ち取った「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」・・・でもなく、パックマンがゲスト出演する「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」・・・でもない!
なんと映画「モンスターストライクTHE MOVIE」が初週末4億円の記録で動員数ランキング1位を獲得しました。見事です。
冬休み映画のダークホースとして登場した本作がどういった興行を行なっているのか今回はピックアップしてみました。
■原作ゲーム「 モンスターストライク 」とは
知っている人には言わずもがな内容ですが映画「モンスターストライクTHEMOVIE」はモバイルゲーム「モンスターストライク」を原作に持つゲーム原作アニメ作品。
球体となったモンスターをビリヤードの要領でぶつけていくアクションゲームです。
ゲームは2013年の秋に初めてリリースされ、徐々に人気を物にして、2014年初頭にはセールスランキングの上位を定位置として確立し、「パズル&ドラゴン」に変わるトップゲームとして2016年の現在に至るまでおよそ3年間にも渡り、トップ作品として人気を維持するとんでもない人気ゲームです。
最近はアクティブユーザー数(実際に遊んでる人の数)が右肩下がりだったものの、つい先日の10月に行われた3周年記念イベントでは、一気にこの数字が跳ね上がり、過去最高のアクティブユーザー数を記録。まだまだこの人気は続いていきそうです。
※ちなみに画像はニンテンドー3DS版。
■アニメ「 モンスターストライク 」へ
そんな「モンスターストライク」がアニメ化を果たしたのは昨年10月。TVアニメではなく、Youtube配信にて1週間おきで配信を行ないました。ゲーム自体も世界的配信されているということで、本作もしっかり世界各国の字幕が用意されているというグローバル展開っぷりが手堅いところです。
そんなWebアニメとして展開を行なっていた本作も、つい先日2016年12月3日に最終51話「終わりと始まりのストライクショット」を配信して完結しました。しかしそこで終わらないのが、アニメモンストのこれまた手堅いところです。最終回直後に劇場版の冒頭10分間を先行配信、そして新たに劇場版に連動した特別長編エピソードの配信を行ないました。しっかりファン層を温めて温めて映画館に導いております。
■映画に来場すればお得!ゲームの報酬盛りだくさん!
そして、うまい具合にWebアニメから映画へのバトンタッチを行なった本作ですが、集客に向けた展開はこれだけではありません。前述の大量のゲームユーザーが全員、Webアニメを観ているわけでもないので、ゲームだけ遊んでいるユーザーも映画館に引き込む施策を様々行なっていることを見逃せません。
まず前売り特典としてゲームデータに活かせる報酬を用意しておりました。しかも、特典は1種類だけじゃないので複数枚買う意味もしっかり用意されております。
そして現在、専用ページも設けられている「映画館がヤバイ!キャンペーン」(http://www.monster-strike.com/promotion/winter2016/event01.html)もこれまたすごいです。初週末となる12月10日、11日に映画館へ行けばゲームで利用できるオラ玉・・・いわゆる抽選券が10回分貰えるという大盤振る舞いっぷり。(12日以降は1回分しかもらえない)
さらにさらに、映画館で先行プレイできる特別なステージや、来場者プレゼントとして全7種類の開運カードを配布したりと、ゲームユーザーは行けば圧倒的にお得な、プレゼントのお祭り状態となっております。ポケモン映画などでも実績のあるゲーム特典商法ですが、今回の映画モンストもその経験をフルに活かしていると言えるでしょう。
根本的なユーザー数も大きく、集客の為に徹底的なPRを行ない、リピーター施策にも手を抜かない・・・まさにこの手堅さが今回の1位を物にしたと言えるでしょう。この手堅さはしっかり評価しておきたい所です(映画の出来とは別に、興行もまた一つの成功、不成功の指標)。ゲームアプリを手にしていない人ほど、この1位には「えっ」と思われるかもしれませんが、モンストが持つ熱量が具体的な数字として結果に現れていると言えるでしょう。
さて、
本作の問題は、ここから翌週に向けた興行です。作品の出来や評判などが口コミなどで伝わり、うまい具合に冬休みシーズンで集客力を発揮できるかが見物です。来週は「スター・ウォーズ」や「妖怪ウォッチ」などこのシーズンの本命が登板します。
冬休みに入るキッズ層の取り込みや、リピーター施策で、どこまで本命作品達と健闘できるかも、今冬の映画興行の見どころと言えるでしょう。
(あにぶ編集部/ネジムラ)
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