【銘柄フラッシュ】日本パワーファスニングが急伸しコメ兵はカジノ関連の「裏銘柄」とされて活況高
2016年12月14日 16:58
14日は、カジノ解禁法案(カジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法案)が本日にも実質成立の見込みとされたが、日本金銭機械<6418>(東1)もオーイズミ<6428>(東1)も朝方を除いて軟調になり、期待よりは材料出尽くし感が先行。一方、一部には、カジノができれば賭けに負けた客がブランド品を換金する需要が増えるとの見方があり、「裏のカジノ関連株」としてコメ兵<2780>(東2)が11.5%高の高値更新。トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は0.2%高だが月初よりは水準を上げて推移。マーケットエンタープライズ<3135>(東マ)は一時3.2%高まで上げて戻り高値。
日立化成工業<4217>(東1)はリチウムイオン電池素材を大幅増産と伝えられて1.7%高だが2日ぶりに2007年以来の高値を更新し、安永<7271>(東1)もリチウムイオン電池素材を手がけるため連想が働きストップ高の22.3%高。オルトプラス<3672>(東1)はソニー<6758>(東1)グループとスマートフォン向け新ゲーム開発で協業との材料が再燃する形で急反発となり16.5%高の高値更新。
日本パワーファスニング<5950>(東2)は東京五輪に向けた電線地中化関連の人気再燃とされて後場一段高となりストップ高の32.3%高。伏木海陸運送<9361>(東2)は日ロ間で定期船を運航するためロシア経済協力関連株の出遅れとして11.8%高の急伸。攝津製油<2611>(東2)はノロウイルス除菌剤などが言われて12.3%高と大きく出直り、日本アビオニクス<6946>(東2)は最新の赤外線カメラが重要施設のセキュリティ強化などにとされて2.6%高。
イグニス<3689>(東マ)はVR(仮想現実)関連事業の子会社に「AKB48」などをプロデュースした放送作家の秋元康氏、人工知能が専門の東京大学大学院特任准教授・松尾豊氏、メンタリストのDaiGo氏が出資し大株主になることなどが言われて17.8%高となり高値を更新。シリコンスタジオ<3907>(東マ)もVR関連事業やハイエンド3D映像ゲームなどが言われて10.5%高。CRIミドルウェア<3698>(東マ)もVR展開が注目されるほか連続最高益の見込みで買い安心感があり6.6%高。
トレイダーズホールディングス<8704>(JQS)はビットコイン仲介への進出などが好感されて26.5%高の急伸。タケダ機械<6150>(JQS)は地理的に高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)の廃炉作業に近いと連想を働かせる様子があり19.5%高と一気に年初来の高値。助川電気工業<7711>(JQS)は本社が茨城県とあって「もんじゅ」廃炉に代わる高速炉の開発に関連して現在運転停止中の高速増殖炉「常陽」(じょうよう、茨城県大洗町)の再稼働の可能性が取り沙汰されて連想が働いたとの見方があり11.0%高となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)