米ミシガン州、全域で自律走行車の本格運行を可能と法律成立
2016年12月13日 22:09
headless 曰く、 米国・ミシガン州で9日、自律走行車の公道での運行を可能にする4つの法律が成立した(プレスリリース、Recode、法案PDF:SB995、SB996、SB997、SB998)。
これまでミシガン州では許可を得た場合に限り、自律走行車のテストのみが可能となっていたが、今後は本格的な運行が可能となる。自律走行車の運行に必要な安全条件は、テストの許可にあたって必要とされたものと同様のものが適用されるとのこと。自律走行車は人間のドライバーやオペレーターなしでの走行が可能になり、互いに連携して隊列走行する自律走行トラックを個人が運行することも可能となる。
また、自律走行車メーカーは自律走行車の配車サービスネットワーク「SAVEプロジェクト」に参加することができる。SAVEプロジェクトでは、自律走行時に自律走行車に起因する事故が発生した場合の責任は自律走行車メーカーにあると規定されている。自律走行車や自律走行テクノロジーのメーカーは、他人による車両やシステムの改造が行われた場合に免責が認められる。
ただし、SAVEプロジェクトには自律走行車メーカーのみが参加可能であり、主に既存の自動車メーカーが対象となる。GoogleやUberなどは自律走行車メーカーとしての条件を満たさないが、自動車メーカーと提携して車を開発・製造する場合や、車が米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に承認された場合には公道でのテストや展開が可能になるとのことだ。
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