アフリカのある地域では多くの象が牙を持たずに生まれてくる
2016年12月13日 19:02
アフリカで、牙を持たずに生まれてくる象が増えているという。これは象牙を狙った密漁の結果ではないかと議論されているそうだ(Independent、The Times、ギズモード・ジャパン)。
調査によると、一般的に牙を持たないメスの象の割合は2〜6パーセントだが、アフリカのある地域ではメスの象の98%が牙を持っていないという。アフリカでは長い間象牙を狙った密漁が問題となっており、そのために多数の象が殺されていた。また、牙を持たないメスから生まれた子孫は牙を持たない確率が高い。その結果、このように牙を持たない象が増えるようになったのではないかとされている。
また、牙を持った象も、そのサイズが以前の半分程度に小さくなっていることも確認されているそうだ。しかし、象の牙は水や食べ物を掘り出すための道具であり、障害物を排除したり身を守るための武器でもある。さらに性的魅力を示すものでもあるが、これが無くなることで象たちにどのような影響があるのかはまだ議論の余地があるようだ。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス
関連ストーリー: ヤフオク、違法な象牙取引の温床として批判される 2016年01月30日 平均身長の増加は自然淘汰によるもの? 2015年04月13日 自然界では「協調」が生き残る道であるとは限らない? 2015年02月20日 人類はこれまで以上に進化する可能性がある 2012年12月04日 人類は未だに進化し続けているのか 2012年05月08日