日米の注目経済指標:米FOMCで1年ぶりの利上げ決定へ

2016年12月10日 15:14


*15:14JST 日米の注目経済指標:米FOMCで1年ぶりの利上げ決定へ
12月12日-16日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■14日(水)午後10時30分発表予定
○(米)11月小売売上高-予想は前月比+0.3%
参考となる10月実績は前月比+0.8%の高い伸びを記録した。前年同月比+4.3%。自動車販売が順調だった。ハリケーンの被害に遭った地域で建設資材の需要が好調だったことも小売売上高の押し上げ要因となった。11月については10月に大幅増となった反動が予想されるが、雇用情勢が改善していることから、プラスになるとみられる。

■14日(水)午前8時50分発表予定
○(日)日銀短観10-12月期-予想は大企業製造業DIは10、大企業非製造業DIは19
参考となる9月調査時点の大企業製造業の予測は6、非製造業の予測は16だった。ただ、11月以降、円安が進行し株高になっていることから、大企業製造業DIは9月実績を上回る見込み。非製造業のDIもやや改善する可能性が高い。

■14日(水)日本時間15日午前4時結果判明
○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)-予想は0.25ポイントの利上げ
前回(11月)のFOMC声明には次回会合で利上げについて議論するとの文言が含まれていなかった。しかしながら、労働市場の拡大は続いており、米大統領選後に株高が急速に進行している。2年債利回りは利上げを織り込んだ水準に上昇していることから、今回のFOMC会合で1年ぶりの利上げが決定される見込み。上げ幅は0.25ポイントと予想される。

■15日(木)午後10時30分発表予定
○(米)11月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.2%
参考となる10月実績は前年比+2.2%。家賃、帰属家賃、処方箋薬などが上昇し、インフレ率の上昇に寄与した。11月については家賃の上昇が寄与する見込みだが、病院費は上げ渋っており、全体の物価上昇率は10月実績をやや上回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、12日(月):(日)10月機械受注、(日)11月国内企業物価指数、14日(水):(米)11月生産者物価指数、(米)11月鉱工業生産、(米)10月企業在庫、15日(木):(米)7-9月期経常収支、(米)12月NY連銀製造業景気指数、(米)10月長期TICフロー、16日(金):(米)11月住宅着工件数、(米)11月建設許可件数。《FA》

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