ピーターラビット展、グランフロント大阪で、日本初含む200件以上

2016年12月9日 18:26

 「ピーターラビット展」がグランフロント大阪にて、2017年2月11日(土)から4月2日(日)まで開催される。

■ビアトリクス・ポターの生涯

 幼少期から動物や植物のスケッチが大好きだったビアトリクス・ポターは、避暑地として家族と訪れた湖水地方の豊かな自然に出会い、生涯魅了され続けたという。彼女の自然への深い愛情とまなざしは「ピーターラビットシリーズ」の世界観にも色濃く反映されている。

■「ピーターラビットシリーズ」のはじまり

 「ピーターラビットシリーズ」は、当時の家庭教師アニー・ムーアの息子、ノエル少年に向けて書いた絵手紙から誕生した物語。その後、1901年には『ピーターラビットのおはなし』の私家版、1902年には白黒の線描画だった挿絵に色を付けたものがフレデリック・ウォーン社から出版され、最終的には24作の絵本が世に送り出されている。

■日本初公開が揃う200件以上の展示内容

 ビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念して開催される本展は、「ピーターラビットシリーズ」史上、国内最大規模の展覧会。今でも変わらず愛される物語の原点や絵本シリーズの世界を、社会で女性が活躍するのが難しかった当時、あふれる才能と強い意志で時代を切り開いた彼女の人生に焦点を当てて紹介する。

 英国ナショナル・トラストが所蔵する貴重な絵本の自筆原画やスケッチ、彼女の愛用品など200件以上の作品や資料が揃い、ほとんどが日本初公開となる。なかでも、『ピーターラビットの暦:1929』の原画はすべて初来日。世界中で愛される「ピーターラビット」誕生の真相を説き、物語の中で動物たちが繰り広げるのどかでユーモラスな絵本シリーズの世界を繰り広げる。

 また、晩年は牧羊と自然保護活動にも力を注いだ彼女が、実際に暮らし、絵本にも描かれた現存するヒルトップ農場なども合わせて紹介。そのほか、シュタイフ社のぬいぐるみや食器なども展示し、多彩な顔を持つ彼女の人物像に迫る。

■開催概要

 ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーターラビット展
会期:2017年2月11日(土)~4月2日(日)
※ただし2月19日(日)は休館
会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ
※1階カフェラボ横にある専用入口から入場。
住所:大阪市北区大深町3-1
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
チケット:一般 1,300(1,100)円、大学・高校生 1,000(800)円、中学・小学生 600(400)円
※()内は前売り、20名以上の団体料金
※未就学児童は入場無料
※障がい者手帳を所持者とその介助者1名は当日料金の半額
※前売り券は、2016年12月3日(土)から2017年2月10日(金)まで販売
問い合わせ先:ハローダイヤル 050-5542-8600(全日 8:00~22:00)

【巡回予定】
・広島
ひろしま美術館 2017年4月15日(土)〜6月4日(日)
・名古屋
2017年9月〜11月

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