デヴィッド・ボウイの大回顧展「DAVID BOWIE is」、東京で

2016年12月9日 18:29

 デヴィッド・ボウイの世界観やキャリアを統括した大回顧展「DAVID BOWIE is」が、アジアで唯一日本で開催されることが決定。存命であれば、70歳の誕生日となる2017年1月8日(日)から4月9日(日)までの間、東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルにて開催される。チケットは、2016年12月2日(金)より、2017年2月1日(水)から2月28日(火)までの入場分チケットを発売する。

■展覧会「DAVID BOWIE is」とは

 「DAVID BOWIE is」は、アルバム「ザ・ネクスト・デイ」をリリースした2013年より、彼の母国であるイギリス・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館でスタート。ロンドンでは、手書きの歌詞、オリジナルコスチューム、ファッション、写真、映像、ミュージックビデオ、セットデザイン、ボウイ所有の楽器、ならびにアルバムアートワークを含む300点以上のアーカイブが初めて集結し、彼の世界観を忠実に表現した。

 本記事では「DAVID BOWIE is」の展示内容を紹介。日本限定のコンテンツもあるので、ぜひ足を運んでみてほしい。

■1.STARMANN

 1972年7月6日にBBCの大人気音楽番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』に出演し、ボウイが披露した名曲“スターマン”。そのパフォーマンスを体感できるのが「STARMANN
」エリア。展示されている衣装、当時のパフォーマンス映像とともに、彼の歌声を聞いてみよう。

■2.FASHION

 デヴィッド・ボウイといえば、奇想天外なファッションを思い浮かべる人も多いはず。彼が、想像上のキャラクターになるために、ファッションの力を最大限に利用していたのは言うまでもない。「FASHION」エリアでは、ミュージック・ビデオや、ステージでまとった華麗な衣装が展示され、ファッション・アイコンとしてのボウイの変遷を辿る。

■3.JAPAN

 「僕は日本の影響下にある」と、ボウイが曲で歌うほど、実は日本と彼との関係は深い。キャリアを振り返ってみると、40年に渡ってボウイを撮影し続けた鋤田正義や、漢字柄のマントを作成した山本寛斎の姿が。また、歌舞伎に魅せられて、ライブパフォーマンスに化粧も応用していた。「JAPAN」エリアでは、ボウイと日本との関わりを紐解いていく。

■4.SOUND & VISION

 「SOUND & VISION」では、専用のヘッドフォンが提供され楽曲やインタヴュー音源を聴きながら、展示を見ることができる。だが、単に聞くだけではなく、各セクションの内容と音がシンクロするので、深い没入感を得ることができる。クライマックスの「ショウ・モーメント」セクションでは、四方に高く積み重ねられたスクリーンに映し出される彼のライヴ・パフォーマンスをコンサートさながらに体感。

■5.SPECIAL

 「SPECIAL」では、日本のオリジナル展示「David Bowie Meets Japan」が展開される。ここでは、大島渚が監督した1983年の映画『戦場のメリークリスマス』を軸に、共演者・北野武×坂本龍一のインタビューを放映。デヴィッド・ボウイについて語る。

■日本限定7インチ・アナログ盤発売

 日本会場限定盤の7インチ・ピクチャー・ディスクの販売も決定した。これまでも回顧展開催国にちなんだディスクが会場限定で発売されており、各国で完売してきた大人気のアイテムだ。日本盤では「レディ・スターダスト/クリスタル・ジャパン」を収録し、鋤田正義撮影の写真を両面に使用したデザインとなっている。

■『デヴィッド・ボウイ・イズ』オフィシャルブック発売

 公式図録として書籍『デヴィッド・ボウイ・イズ復刻版』が発売される。レコード・ジャケットの原画や写真、ステージ衣装、出演映画のスチール、直筆歌詞ほか世界初公開のボウイの私物等が満載。執筆陣は『セックス、アート、アメリカンカルチャー』(1995年河出書房新社)のカミール・パーリア、『イギリス「族」物語』(1999 年毎日新聞社)のジョン・サヴェージなど、英国の一流ライターが寄稿している。

 さらに、本展の開幕に合わせ、本展覧会のキュレーターが衣装や資料、映像にまつわるストーリーを明かすドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の再上映が決定した。展覧会をより深く楽しむために、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

【展覧会概要】
「DAVID BOWIE is」
会期:2017年1月8日(日)~4月9日(日)
時間:
<火~木・土・日・祝> 10:00~20:00(最終入場 19:00)
<金> 10:00~21:00(最終入場 20:00)
休館日:毎週月曜日
※但し、1/9、3/20、3/27、4/3 は開館
会場:寺田倉庫 G1 ビル
住所:東京都品川区東品川2丁目6番10号
チケット料金:
・一般
前売 2,200円 / 当日 2,400円
・中学生・高校生
前売 1,000円 / 当日 1,200円
・限定オリジナルグッズ付き
5,000円 ※前売りのみの取り扱い。
・ALL TIME
3,000円
※前売りのみの取り扱い。

■一般発売(チケットぴあにて販売)


・販売開始:2016年10月28日(金)10:00~
対象入場日:2017年1月8日(日)~1月31日(火)
・販売開始:12月2日(金)10:00~
対象入場日:2017年2月1日(水)~2月28日(火)
・販売開始:2017年1月13日(金)10:00~
対象入場日:3月1日(水)~4月9日(日)
※入場可能な日時が指定されたチケットとなる。※入場日時の枠は各日、①【10:00-12:00】②【12:00-14:00】③【14:00-16:00】④【16:00-18:00】⑤【18:00-19:00】の計5枠。(毎週金曜日の⑤は~20:00まで入場可/21:00 閉館))※手持ちのチケットの入場日時枠の中で、好きな時間に入場可能。※入れ替え制ではない。また入場後の館内滞在時間の制限なし。※小学生以下は無料。※各日前日の23:59まで前売料金で購入可能。※各日入場枠に残数がある場合は当日券を販売予定。詳しくはオフィシャルサイトにて案内。

■SNS企画「あなたにとってデヴィッド・ボウイとは?」

SNSのTwitter・Instagram・Facebook(@davidbowieisjp)をフォローまたは「いいね!」をした上で“DAVID BOWIE is”に続く「あなたにとってのデヴィッド・ボウイ」を投稿。投稿者の中から抽選で20名を一般公開前の2017年1月5日(木)にヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のキュレーターによる解説付きで行われる特別内覧会に招待する。
応募期間:2016年10月28日(金) 10:00~12月18日(日) 23:59
特別内覧会:2017年1月5日(木)夕方以降
会場:寺田倉庫G1ビル
住所:東京都品川区東品川2丁目6-10
※当選通知は、当選者の方にのみ参加したSNSアカウントへダイレクトメッセージにて連絡。

■書籍『デヴィッド・ボウイ・イズ 復刻版』発売日:2017年1月8日(日)発売価格:6,571円+税著者:ヴィクトリア・ブロークス、ジェフリー・マーシュ訳者:野中モモ体裁:B4変型(310x240㎜)/上製/320ページ発行:スペースシャワーネットワーク

関連記事

最新記事