最強に燃える熱血ロボットアニメ『健全ロボ ダイミダラー』
2016年12月8日 21:18
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
熱血ロボットアニメときいてなにを浮かべるでしょうか?『グレンラガン』、『真・ゲッター』 それこそ昔のロボットアニメといえば熱血漢で破天荒な主人公が巨大なロボットを乗り回していました。
いつしか、スーパーロボットとリアルロボットなんてジャンル分けされてしまい、ロボットアニメ= こ難しい凝った設定のシリアスなアニメというイメージが先行しがちだと思います。
今回はそんな、現代ロボットアニメ市場に一石を投じるような熱血ロボットアニメ『健全ロボ ダイミダラー』をご紹介していきたいと思います。
■『 健全ロボ ダイミダラー 』とは、なかま亜咲さん連載の漫画が原作のいたって健全な作品です!!!!!
突如として現れた人類に対して迷惑をかける「ペンギン帝国」に対抗する為に作り出された巨大ロボ・ダイミダラーとそのパイロットであるファクターたちの活躍を描くロボット活劇であり、健全の名の元に不健全な行為は許さない、お色気と涙と笑いに満ちた熱き戦いの物語なのです!
■なんと秀逸なタイトルでしょう
…言いたい事はわかります。まずは『健全ロボ ダイミダラー』というツッコミどころしかない秀逸なタイトルでしょう。
あえて健全と自ら銘打ったうえで”ダイミダラー”という自己矛盾にあふれるセンスあるタイトルからすでに作品の空気がなんとなく伝わっていると思います。
『コードギアス』、『バディコンプレックス』、『マジェスティックプリンス』、『アルドノア・ゼロ』。
昨今のやたらとカッコイイタイトルが多いロボットアニメの中で、「〇〇ロボ」と前詞を置きロボットの名前をドーンと組み込む、このなんとも昭和チックな香りのするタイトル。
もちろん、あえて『昔のロボット感』を演出しているわけですがそれはタイトルだけでなく作品全体からも存分に感じられます。
■みんなも連呼しよう!OP主題歌
まずは、OP主題歌。これまで『ガオガイガー』の主題歌を始め数々の熱いアニソンを歌ってきた「遠藤正明」さんが本気で歌い上げるOPテーマ、その名も『健全ロボ ダイミダラー』。
イントロの「ミダラ」の連呼から始まり歌詞の途中には必殺技名のセリフが入る。
そして極めつけはサビにアニメのタイトルを入れてくるのである!まさに、『ガオガイガー』の曲のような構成と熱さ!
それでいて、アニメの雰囲気のバカバカしさも損なわない、熱さとバカバカしさのバランスが絶妙に作られています。
タイアップソングというより、より『昔のアニメソング』さが増してくるように感じる一曲。きっとあなたも何度もリピートするとだんだんと頭から離れなくなってくるでしょう…。
■エロ?いやいや熱血ロボット!!
唐突ですが『聖痕のクェイサー』という作品をご存知でしょうか。
この作品は、自らの力を向上させるため女性の乳房を吸うという一見卑猥ともとれる行為を迫り来る敵との戦いの最中に、至極真面目に真剣に行うのであります。
そんな行為でも状況しだいで真剣に大真面目にやればなんだか妙なかっこよさが生まれてくる..?…生まれてくるのだ!!
『競女』や『監獄学園』のように、いわゆる「一見バカバカしいことや、えっちぃことを、至極マジメにやることでじわじわと面白さが生まれてくる作品」とカテゴリーされるアニメはいくつかあります。
ダイミダラーという作品もまさしくこの系統にカテゴライズされています。
ダイミダラーはロボットの操縦やフルパワーを引きだすのに、主人公の生み出す『Hi-Ero(ハイエロ)粒子』が必要不可欠なのである。
Hi-Ero粒子は主人公の気持ちの昂りや興奮度に直結しており、ダイミダラー2型はHi-Ero粒子を効率よく供給するために操縦席は複座になっており、「フロントアタックモード」が搭載されているのである!
「フロントアタックモード」とは…ここまでくればなんとなく察しがつくだろ。主人公の興奮度を高めるためのえっちぃことをするためのモードだ!!
じゃあ「結局ダイミダラーは安っぽいえっちぃアニメなの?」のいう誤解や齟齬が生まれないように言っておきたい、『ダイミダラー』は最強に燃える熱血アニメであると!
主人公の一人である孝一は、太い眉、学ラン、目付きの悪いまさに昔ながらの熱血漢。
ロボットの戦闘シーンではもう一人のパイロットである楚南恭子の胸を本能と勢いのまま揉みしだき、昂るHi-Ero粒子と唸るリビドーでド派手な必殺技を豪快に決めて勝つ!!
最近の、銃弾やミサイルが飛び交うスピード感のある戦闘シーンのアニメが多い中で、ここまでわかりやすく気持ちのよいロボット戦闘シーンはなかなかクオリティが高くて爽快さと熱さは、えっちぃことなんか些細なことで、もはや気にならなくなっていくのです!
■ダサかっこいい!?ロボットデザイン
ロボットアニメの良しあしや評価の一つに登場するロボットのデザインも含まれていると思います。
様々な武装を施した重量感あるゴテゴテのデザインや、すらっとした人型のデザイン、羽が生えたりする厨二チックなデザイン。いつの時代も男はカッコイイロボットに惹かれるものなのです。カッコイイロボットの激しい戦闘シーンがあればそれだけでワクワクしまいますよね。
では、本作のダイミダラー2型をみてみよう…。
なんてことだ、非常にコメントに困る。このアシンメトリー感が一周まわって実はクールでカッコイイのだろうか、でもお世辞にもカッコイイとはいえない、斬新で無骨なデザイン。
作中ではHi-Ero粒子の出力を最大限に活かすために、無理やり人型にしたために不完全なデザインとして生まれてしまったと説明があるが、なんというか妙に不安な気持ちに苛まれるデザインだ。
でも、この不格好なロボットも観ていくうちにいつしかなぜだかカッコよくみえてくるのです…。そんな不思議な熱さが感じられるのがこの作品の魅力でしょうか。
■ロボアニの燃える瞬間
ロボットアニメの燃える瞬間といえば、主人公の機体が新しい機体にチェンジされて颯爽と登場する瞬間!
今作は上述でダサカッコイイと言ってしまったダイミダラー・2型からダイミダラー超型へとうまれかわり再登場する瞬間があるのですが、その瞬間がめちゃくちゃかっこいい!!
きちんとロボットアニメの熱いテンプレートを抑えているダイミダラー。主人公が突如として交代するのも衝撃ですよ!!
さてさて、
叫ぶ必殺技!ピンチに表れる主人公の新型機体!主題歌やタイトルなどのいたるところから溢れる80-90年代パロディ、昨今のおしゃれでカッコイイ雰囲気のロボットアニメに真っ向から立ち向かっていくような、あえて時代を逆行するまさに「グレンラガン」を彷彿とさせる昔ながらの熱い作風。
バカバカしさと要所を抑えた熱血ロボットアニメの絶妙なバランスのうえに成り立つこの『健全ロボ ダイミダラー』。えっちぃ描写なんか気にならなくなるくらいにストレートに燃え、ストレートに面白いです!騙されたと思って一度は観ていただきたいアニメです。
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(あにぶ編集部/Uemt)
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