KDDI、ISPのビッグローブを総額800億円で子会社化
2016年12月8日 22:03
KDDIは8日、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)などを展開するビッグローブの全株式を、日本産業パートナーズから取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。今後、2017年1月末をめどに総額約800億円で全株式を取得し完全子会社化する予定。
ビッグローブは、1996年にNECの一部門として設立され、2006年にはNECビッグローブとして独立。2014年に当時筆頭株主だったNECが投資ファンドの日本産業パートナーズに株式を売却し、ビッグローブへと社名を変更した。現在、固定回線を利用したインターネット接続サービスでは200万人超の会員を持ち、「BIGLOBE SIM」などのモバイル事業でも約40万人の利用者がいる。
KDDIは、auの携帯電話事業で3,858万、「auひかり」ブランドなどの固定通信サービスで904万の契約数を持ち、近年は「au WALLET」「au WALLET Market」を中心とした決済・物販事業の展開等、通信領域以外でもサービス提供を拡大していた。
両社は今後、それぞれの顧客基盤・事業ノウハウなどを活用することで、通信領域に加えて、決済、物販事業など非通信領域においても事業拡大を図っていく方針としている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)