『機動戦士ガンダム00』不死身の男・コーラサワーとは?

2016年12月7日 23:48

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 ――大佐のキッスは頂きだあァッ!

 パトリック・コーラサワー。それは、『機動戦士ガンダム00』に登場するエースパイロットの一人。立ち位置は主人公の敵ですが、悪意はゼロ。どこまでも純粋な男です。今回はそんな彼の魅力について触れていきます。

■コーラサワー は模擬戦無敗のスーパーエース


  ――不死身のコーラサワー!ただいま参上!

  ガンダム00には主に三つの巨大国家が存在します。アニメ第一期では、各国家の争いにガンダムが武力介入し、それに対して三大国家が手を取り合って立ち向かうまでの流れが描かれています。パトリック・コーラサワーは三大国家の一つ、AEUのエースパイロットとして登場します。

 彼を一言で表現するなら、“不死身”です。模擬戦では負け知らず、スクランブル2000回のスーパーエースでありながら、不遇な扱いを受け毎回撃墜されるも必ず無傷で生還する。そんなキャラクターです。作中では不遇な扱いを受けても、スタッフやファンには愛された男でもあります。なにせ、毎回無傷で生還するわけですから。また、他国のエースが単独で突っ込みガンダムと戦う中、彼は味方に的確な支持を与え、量産機だけでガンダムを追い詰めた実力者でもあります。

  アニメ一期では、主人公たちが自分達の掲げる正義の為にガンダムに乗って戦うわけですが、世界から見れば主人公たちはテロリスト。そんな奴らを相手にした緊迫する戦いの中でも、目の前の恋に一途。各国と手を組んで行う大きな戦いを前にしたときでも、憧れの大佐(女性)にバラを持って訪問するくらい健気なんです。“世界が変革を迎えることについて思うところはないか”と聞かれても、どこまでも澄んだ目をして「はい、ないです」と即答。立ち位置的に一期では敵になってしまった彼ですが、根は凄く良い奴。どこまで真っ直ぐで憎めない男、それがパトリック・コーラサワーです。

■初登場時はかませキャラだった?


 ――AEUのパトリック・コーラサワーだ! 模擬戦でも負け知らずのスペシャル様なんだよ! 知らねえとは言わせねぇぞ!

  そんな彼の初登場は、散々なものでした。アニメ一期第一話にて、コーラサワーはAEU新型MSのお披露目会にエースとして出席します。しかし、正体不明のMS(ガンダムです)が突然やってきて、一方的にボコられ終了です。

 その時に言ったセリフが、「俺はスペシャルで! 2000回で! 模擬戦なんだよ!」です。模擬戦無敗、スクランブル2000回という肩書の後にこれです。完全なかませキャラでした。

■ その後も度重なるギャグ演出を得て


 ――なんじゃそりゃあああ!

  二度目の出番は、「イヤッホオオオーー!!」と派手に叫びながら、MSで空を飛行するシーンから始まりました。しかし、その後の戦闘ではろくな活躍を見せず速攻退場。撃墜時のセリフは「なんじゃそりゃあああ!」です。やはりギャグキャラです。

 けれど、細かい描写では確かな腕前を見せているんです。たとえば、基地にMSを着陸させるシーンでは、高速飛行で突っ込んできた割には、キレイに白線の上に機体を止めています。戦闘シーンでも、他の機体がガンダムの粒子ビームを受けてあっけなく爆破される中、コーラサワーだけは撃墜こそされたものの、機体を大破はさせなかったりと、一見ギャグ扱いをされているように見せて、エースの実力を見せています。まあそもそも、この時点ではガンダムと比べて遥かに性能の劣る機体に乗っていたので、落とされるのも仕方ないのですが。

■ 第一期後半、ついにエースの実力を見せつける


 ――同性能の機体なら、模擬戦で負け知らずの俺に分があるんだよ!

  三度目の登場では作戦会議に遅刻し、新たに上官となった女性カティ・マネキン大佐に殴られます。またもギャグキャラっぽい扱いです。そして、何故かそこで大佐に惚れるというこれまたギャグ的シーンを披露。カティ・マネキンとは、女性ながらどこか怖そうな印象を受ける、頭脳派の作戦指揮官です。彼女のコーラサワーの第一印象は、不真面目な部下、といったところでしょうか。けれど、その回の作戦ではついに物量を利用した作戦とは言え、格上の機体であるガンダムを鹵獲し、エースの実力を見せつけます。この回では粒子ビームを回避し、敵キャラクターでありながらも成長を見せつけてくれます。

 その後、三国の軍が一つになって組織された連邦軍にて、選ばれし30名のエースに新型の量産機(ガンダムに迫る性能を持つ機体)が与えられるという展開になりました。AEUから選ばれるのは、うち10名です。当然、彼も選ばれました。そして、さっそくガンダムを追い詰めます。他のメンバーが憎しみや正義のために戦う中、彼だけは成果を上げて憧れの大佐にキスをしてもらうために戦います。

 一期24話ではガンダムと相打ちになり、コクピットが光に照らされる描写がありました。これまでどんな状況でも生還を果たしていただけに、当時リアルタイムで見ていたファンは驚きました。本当にコーラサワーは死んだのか?検証画像を上げて生死を議論するほどの盛り上がりでした。そして次の一期25話、最終回のラストにて、ちゃっかり顔を見せ生還をアピール。ファンの期待を裏切らない不死身の男、コーラサワーです。

■第二期、劇場版でも コーラサワー の不死身っぷりは健在


 ――お言葉ですが、自分は7度のガンダム戦を行い、生き抜いてきました。仲間からついたあだ名は不死身のコーラサワーです。

 続くアニメ第二期、劇場版でも撃墜されまくりつつ生還を果たし続けました。二期終盤ではついに主人公たちの味方として登場し、大好きな大佐を敵の攻撃が護って爆死――と見せかけ、最終話でまたもちゃっかり憧れの大佐との結婚を果たす勝ち組です。「不死身のコーラサワー改め、幸せのコーラサワーになりました」とは結婚式での名セリフ。不遇な扱いを受けるギャグキャラから、一気に勝ち組へ。もうこいつが主人公なんじゃ……というほどの大出世です。バカだけど一途でどこまで優しくて、決して死なないスーパーエースの実力に、大佐も魅了されてしまったわけです。

 劇場版では命を駆けて敵と戦うかっこいい一面も魅せてくれました。もちろん生還しています。

  そんな奇跡の男、パトリック・コーラサワーが見られるのはガンダム00だけ!

 まだアニメ見ていない、という方。いますぐチェックです! 

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(あにぶ編集部/星崎梓)

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