中国:ネット通販の食品に問題続出、1~11月の当局指摘86件
2016年12月7日 16:23
*16:23JST 中国:ネット通販の食品に問題続出、1~11月の当局指摘86件
中国でインターネット通販市場が拡大するに伴い、通販サイトで販売される食品の安全性も注目を集めるようになった。国家食品薬品監督管理総局が今年1~11月に行った検査で指摘した問題は86件。最も目立つのはフルーツ類の砂糖漬け「蜜銭」に関する問題だった。新京報が6日付で伝えた。
報道によると、同局が指摘した問題のうち14件が「蜜銭」に関するもので、製品からカビや基準値を超える二酸化硫黄、違法な着色料、保存料、人工甘味料、鉛などが検出された。
ほかに問題が多かったのは、砂糖類や調味料、水産物、野菜の加工品、食用油、肉の加工品など。件数は少ないが、国の品質基準に見合わない国内産粉ミルクも見つかった。
86件のうち82件は、「天猫」「京東」「淘宝」「1号店」「蘇寧易購入」など、有名サイトを含む総合通販サイトで売られていた食品。最多は「天猫」の32件だった。
同局は今年からネット販売の食品を日常的な検査の範囲に入れ、監視の目を光らせている。10月1日には、「ネット通販食品の安全確保と違法行為に関する検査規則」に基づく対策も開始した。
【亜州IR】《ZN》