人前で話すこと苦手が4割以上、20代女性はコミュ力自信なさが顕著
2016年12月7日 11:52
ビジネスにおいてはコミュニケーション力が重要とされるが、具体的にどのようなコミュニケーション力が求められているのだろうか。パブリックスピーキング及びPRのコンサルティングを提供するグローコムは日本人のコミュニケーション力の課題や求められるものについて明らかにするために、会社員約1000人を対象にした「コミュニケーション力」の調査を実施した。同調査結果によれば、「自分のコミュ力に問題あり」と回答した人が33.4%にのぼることがわかった。具体的なコミュニケーションの悩みについては、「人前で話すのが苦手」が44.3%で最も多く、次いで「外国人とのコミュニケーションに自信がない」が40.5%となった。これ以外にも「自己アピールが下手」(38.6%)、「プレゼンが不得意」(35.3%)、「会話が苦手」(28.4%)などがコミュニケーションの悩みの上位に挙がった。
特に20代の女性では多くの項目について、コミュニケーションに関する悩みをもっている人の割合が、他の年代の女性や男性に比べて高く、「人前で話すのが苦手」だと感じている人は6割近く(59.2%)にのぼった。また、20代では男女とも「会話が苦手」と感じている人が約4割(男性:38.8%、女性:40.0%)となっており、若者のコミュニケーション力への自信のなさが浮き彫りとなった。
日本経営協会の発表した「日本のミドルマネジャー白書 2016」によれば、在職中のミドルマネジャー(課長、次長、部長)が20代の若手社(職)員に対して身につけてほしいと思っている能力では、最多の「主体性」(60.9%)、2位の「実行力」(41.3%)に次いで「コミュニケーション力」が38.5%と3位に挙がっている。一方、前述「コミュニケーション力」の調査からは、上司のコミュニケーション力の問題も挙げられており、なかでも「やる気を鼓舞されない」(27.1%)、「言っていることが理解できない。指示が不明瞭」(23.0%)、「一方的に話す」(22.7%)が上位に挙げられている。同様に上司に求めるコミュニケーション力では「正当な評価とフィードバック 」(27.1%)、「理解しやすく伝える」(25.3%)、「双方向での対話」(23.7%)が上位となった。
効果的にビジネスでの評価やチームの生産性を高めるためには、課題となっているものや求められるものにフォーカスしたコミュニケーション力向上策が重要となる。(編集担当:久保田雄城)