ウィークリーレポート:為替はこれからどう動く? 住信SBIネット銀行(三井智映子)

2016年12月7日 10:30


*10:30JST ウィークリーレポート:為替はこれからどう動く? 住信SBIネット銀行(三井智映子)

こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週は経済イベントがたくさんありましたが、最大の注目点とも言われていた石油輸出国機構(OPEC)総会では減産合意のポジティブサプライズ。12月6日に更新された住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」は『8年ぶりに減産合意したことを受けて、原油高の影響もあって、ドル/円は114円83銭まで上昇し、約10ヶ月ぶりの高値をつけました』と伝えています。

また12月2日に発表された米雇用統計(11月)では、『失業率は4.6%と大幅に低下し、リーマンショック前の2007年のバブル景気時の水準になった』として『完全雇用に近づいたとも言えるでしょう』と評価しています。

そして先週は要人発言にも注目が集まりました。
デービス欧州連合(EU)離脱担当相が『EUへの拠出金を検討すると述べたことをきっかけに対主要通貨でポンドを買う動きが加速しました。対円では145円20銭近辺まで上昇し、英国がEU離脱を決定した6月24日以来の高値をつける動きとなりました』、とレポート。
また『ダラス連銀総裁が講演で「金融政策はドル高の可能性を考慮する必要」と発言したほか、著名投資家から「トランプ・ラリーは行き過ぎ」との発言が聞かれるなど、ドル高への警戒感も強まりつつありました』と伝えています。

さて、今週のチェックすべきポイントはどこなのでしょうか。
イタリアの国民投票で憲法改正が否決されレンツィ首相が辞意を表明したことについて、同レポートでは、『政治的な空白が予想され、ユーロにとってはマイナスとなりそうです。ただ、欧州中央銀行(ECB)が混乱時にはイタリア国債を買い支える意志を示していることもあり、ユーロがどこまで売り込まれるのか判断は難しくなりそうです』とコメント。
8日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会については、金融緩和姿勢を維持すると考えられるとしながらも、『現在の月間800億ユーロペースでの買い入れ規模縮小が示唆されれば、いずれ量的緩和を終了するシグナルとなり市場も動揺することになりそうです』と指摘しています。

また日本では、日銀の黒田総裁、岩田副総裁による講演に注目。『10年債金利のゼロ%前後で固定する誘導努力の堅持を改めて表明することで、先行きの内外金利差拡大の思惑を広げることになるかもしれません』と伝えています。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター三井智映子《FA》

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