ベンツ「スマート」、スポーティさ追求の「smart BRABUS」を発売

2016年12月6日 19:51

 メルセデス・ベンツ日本は6日、コンパクトカー「スマート(smart)」から、スポーティさを追求した「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/ forfour)(スマート・ブラバス・エクスクルーシブ)」と「smart BRABUS forfour Xclusive(スマート・ブラバス・フォーフォー・エクスクルーシブ)」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ注文受付を開始した。「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/forfour)」は同日から2017年3月まで期間限定で注文受付を行い、「smart BRABUS forfour Xclusive」は2017年5月以降の発売となる。

 「smart」は、元々はスイスの時計メーカー「スウォッチ」とダイムラー・ベンツ(当時)が共同で開発したブランドで、1995年にスウォッチカーとして登場した。スウォッチは2006年までに撤退したが、「メルセデス生まれの究極のシティコンパクト」カーとして、現在国内では2人乗りの「スマート・フォーツー(smart fortwo)」やそのオープントップモデルの「スマート フォーツー カブリオ(smart fortwo cabrio)」、4人乗りの「スマート・フォーフォー」などが販売されている。

 「smart BRABUS」は、最小限のボディサイズに最大限の利便性、快適性、安全性、環境適合性を凝縮したsmartをベースに、そのコンセプトであるスポーティさとデザイン性をより追及した「究極のアーバンスポーツカー」としている。

 エンジンには、専用の直列3気筒ターボエンジンを採用し、燃圧を2バール高めるとともに空気供給量の最適化を図り、最高出力80kw/109PS(ターボモデル比+14kw/+19PS)、最大トルク170Nm(ターボモデル比+35Nm)を実現。最高速度はfortwo/cabrioモデルは165km/h、forfourモデルは180km/hを達成した。これまでのスマートモデルの中で最大出力・トルクとなり、サーキットなどスポーツ走行時でも高いパフォーマンスを発揮する。

 専用の6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)「twinamic(ツイナミック)」により、ノーマルモデルに対してシフトスピードを最大40%向上するとともに、ギア比を改変してパフォーマンスを向上。停止状態からの加速を最大化させる「レーススタート機能」も装備。サスペンションは、硬さを20%上げ(ターボモデル比)、フロントアクスルに設定したアンチロールバーによりロールを9%減少。専用のチューニングを施したESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)を採用し、スポーティなドライブフィールを実現。その他、路面状態がよりダイレクトに伝わる専用チューニングを施した車速感応型の可変ギアレシオステアリングを採用。リターントルクを高め、より強くタイヤグリップ感をドライバーに伝えることでステアリングフィールを向上している。

 期間限定販売となる「smart BRABUS Xclusive limited」は、2人乗りの「fortwo」と「cabrio」、4人乗りの「forfour」の3つのボディタイプに導入され、スポーティさとエクスクルーシブ性を兼ね備えたBRABUS専用装備を3モデル全てに採用。また、3モデルそれぞれの個性にあわせて、フロントグリル、ボディパネル、トリディオンセーフティセルのカラーをワントーンに設定しており、fortwoはホワイト、cabrioはマットグレー、forfourはレッドを設定した。

 メーカー希望小売価格は297万円~327万円(税込)。

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