Windows 10の新たな脆弱性、アップデート時に暗号解除などが可能に

2016年12月5日 16:56

 Windows 10のアップデート時にSHIFTキーを押しながらF10キーを押すだけで、認証なしに管理者権限でコマンドプロンプトにアクセスでき、さらにBitLockerで暗号化されているストレージへのアクセスも可能になるという脆弱性が確認された(GIGAZINEWin-Fu Official BlogFOSSBYTERegister)。

 この問題はWindowsの「Feature Update」と呼ばれる新機能追加のためのアップデート時にのみ発生するという。Feature Updateのインストール時にはWindows PEベースの代替環境が起動して作業が行われるのだが、この環境にはトラブルシューティングのための機能としてSHIFT+F10でコマンドプロンプトを起動する機能が用意されており、またアップデート時には暗号化が一時的に解除された状態になるため、このような問題が発生するという。

 この脆弱性を利用するためには直接対象のハードウェアにアクセスする必要があるものの、アップデートさえ実行できれば管理者権限でないユーザーが管理者権限を容易に得られる点が問題となる。

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