サイテーション680Aを購入へ、防衛省
2016年12月2日 16:47
防衛省は航空保安無線施設などの点検飛行機にテキストロン・アビエーション社製サイテーション680A購入を決めた。3社提案の中で最も評価点が高くなったとしている。また、機体購入費用を含め約109億円と最も安価になったとしている。
機種にあたっては防衛省基準に則り、飛行点検業務を実施する能力を有すること、本土から遠く離れた海上自衛隊南鳥島航空基地など短い滑走路であっても離着陸が可能であること、同航空基地に向けた飛行を含め、安全に飛行できる一定の航続性能を保持していること、平成28年4月の航空事故の教訓を踏まえて、安全対策(強化型対地接近警報システム等)が講じられていることなどを確認した。
また、後方支援について「信頼性及び整備性に優れ、かつ、整備、補給、技術支援の各種後方支援活動を合理的なコストで実施可能であること」を求めた。
その結果、航続性能や後方支援ではそれぞれ別の機種が優れていたが、離着陸性能については「サイテーション680A」が最も優れ、機体購入費(機体単価は約33億4000万円)を含め、最も安価だったとしている。
サイテーション680Aの必要滑走路の長さは約899メートル、航続距離は約4899キロメートル、巡航速度時速約800キロメートル。(編集担当:森高龍二)