【注目銘柄】ニチレイは自律調整一巡して上値試す、加工食品の好調で17年3月期利益に再増額余地
2016年12月2日 16:31
ニチレイ<2871>(東1)に注目したい。17年3月期は利益と配当を増額修正して2桁増益、増配予想である。加工食品の好調が牽引する。株価は11月2日の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。
17年3月期連結業績予想は11月1日に増額修正して、売上高が16年3月期比0.1%増の5357億円、営業利益が同20.5%増の260億円、経常利益が同19.2%増の255億円、純利益が同18.8%増の160億円としている。配当は期末1円増額し、16年3月期比9円増配の年間21円(第2四半期末6円、期末15円)としている。
米飯類やチキン加工品など主力カテゴリーの商品開発やプロモーション強化も奏功し、加工食品が家庭用・業務用とも好調に推移する。自営生産工場の稼働率向上も寄与して加工食品の売上高と営業利益を増額修正した。水産と畜産の採算改善も寄与する。
修正後の通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.4%、営業利益が61.8%、経常利益が62.4%、純利益が66.3%である。加工食品の好調が牽引して通期利益予想は再増額余地がありそうだ。
株価は11月2日の上場来高値2445円から利益確定売りで一旦反落したが自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。信用売り長も支援材料であり、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)