ガーリッシュナンバー 第2話「天狗な千歳と声なき悲鳴」【感想レビュー】

2016年11月30日 17:55

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

  初回から、共演者同士による陰口や、原作者に対するひどい扱い、適当に実力もない新人声優を主演に抜擢する無能のプロデューサーなど、様々な裏事情を視聴者に見せつけられました。第2話となる今回は、一体どんな話を披露してくれるのでしょうか?

  では早速、第2話のあらすじと感想に参りたいと思います。

■ガーリッシュナンバー 第2話「天狗な千歳と声なき悲鳴」


  新作アニメのヒロイン役がきて調子に乗る千歳。裏側では、原作側と製作側、そしてメーカーとの折り合いが悪く、何やら企画当初からグダグダな感じになっていた。そんな現状を知るわけもなく、千歳はメインキャスト顔合わせの現場に向かう。

 そこには同期の久我山八重と、先輩の片倉京、そして以前共演した百花と万葉もいた。5人でユニットを組み、CDデビューすることを聞かされる千歳達。

 驚きを隠せない八重と京とは裏腹に、有頂天になる千歳なのだが・・・。

■主役が決まりクズっぷりに磨きがかかる千歳


  他の声優達と挨拶を交わす千歳。だが内心では「君達モブとは違うのだよ」と思いながら不気味な笑顔を浮かべる。初回でもその性格のダメさが露見していましたが、まさか開始数十秒でここまで進化するとは、恐れ入ります。

■原作側と製作側との対立


  原作とかなり絵が違い、更には勝手に原作にはない要素が入っていると主張する原作側。確かに、勝手にキャラにリボンとか泣きぼくろつけられるのは困りますよね。これに対し、やり直すとなると時間がかかるため、放送までの時間が心配だと言う製作側。そこで無能プロデューサーの九頭Pが、PVには何とか間に合わせたいと一言。すると製作サイドは、PVだけなら別の絵で仕上げられると言う。PVでガツンと売り込む作戦みたいだが・・・何だか心配になってきました。

  電車の中でサングラスとマスクをする千歳。あなた、もう有名人気取りですか(笑)。少し自信過剰すぎでは。現場に到着すると、同期の久我山八重が先に来ていた。千歳のことを褒めたたえる八重に、らしからぬ謙遜っぷり。だが最後に、「そう、この瞬間まではな」と決め顔。この子、期待を裏切りませんね。

  メインキャストの顔合わせの場に行く千歳。そこには八重と、関西弁を話す片倉京がいた。怪訝な顔をする千歳。そこで、初めてヒロインが5人いることを知ったのだ。ちゃんと原作を読んでいないからこんなことになるんだ。プロデューサーから3人でユニットを組み、CDデビューすることが告げられる。歌に自信がない八重と京に対し、超やる気満々の千歳。機械の力で編集できるから心配ないよと2人をなだめる千歳。でもライブもあるらしいから、そんなのは通用しない。

  飲み会の席で原作者が自らこの3人選んだと言う九頭P。あれ、これあなたが勝手に選んだんじゃありませんでしたっけ? さりげなくキックオフイベントもよろしくねと言われる。え、いきなりそんなこと言われても八重とか無理そう。

 アニメのクオリティーを見て落胆の表情をする十和田。九頭Pに聞くと結構な予算を使ってるらしい。大事なのは、製作費とか作画じゃなくて情熱だと豪語する九頭P。それに対し、それを言っていいのは、作画がいい所だけだと思う十和田。ヤバい、この二人のやり取りめっちゃ面白い。2人でコンビ組めばいいのに。

ガーリッシュナンバー 第2話「天狗な千歳と声なき悲鳴」【感想レビュー】

画像引用元:©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

  イベントの打ち合わせをするメインキャスト達。簡単な説明だけで終わらせた十和田に、それだけかと不安の表情を募らせる八重。こういう子を見てると応援したくなってきますね。その場のノリで何とかなると適当に話す千歳。そんなに現場の数を踏んでいないあなたが良く言えたものだ。

  イベント本番。笑顔で観客に接する万葉様天使すぎる。舞台裏で可愛いと言われる百花に、顔を赤くしながら「やめて」という万葉を見て、私はこの子が好きになってしまいました。そして、肝心のPVが流れる。あれ、作画崩壊ヤバくね? これ、開始数秒で打ち切ってしまうくらいひどい出来栄えだった。

  無事にイベントも終わり、千歳に泣いて抱きつく八重。よく頑張ったねと上から目線の千歳。でも、確かに千歳の度胸だけは本当に凄いと思う。京が、未だにキービジュアルと設定を見ていないことに不信感を覚える。あー、これが伏線になったりするのかな・・・。

  千歳、八重、京で飲み会。同期の話になり、八重以外とは連絡を取っていないと言う千歳。それに対し、同期でご飯会があったらしく、他の人が千歳も誘ったと言っていた、と話す八重。思わず笑ってしまった。千歳さん、かわいそうだけど、あなた省かれたんですよ。まあ、昔からこんな性格だったらしょうがないけど。

  そして、原作側と製作側のキービジュアルの会議になって話が終わる。

■今回はアニメ製作の話がメインの回


  原作側と製作側のそれぞれの主張。様々なしがらみを潜り抜けて、アニメが出来上がるということに、私はすっかり忘れていました。これを見て、改めてアニメを作る大変さが分かった気がします。それで、こんな作画崩壊を招く結果となった一番の原因を作ったのは、九頭Pだと思います。彼が、きちんと原作側と製作側の間に入って彼らの潤滑油となれば、こんなひどい事態にはならなかったはず。

 見ていてもほとんど人任せでしたからね、こうなるのは当然かと思えます。やはり、きちんと仕事をこなしてくれない人の下では働きたくないですね。次回は会議から始まると思われますが、今度はどんな波乱を呼ぶのか楽しみですね。

 原作:渡航       監督:井畑翔太       出演:千本木彩花、本渡楓、石川由依、鈴木絵理、大西沙織  他       製作:ディオメディア       公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/gn/

(あにぶ編集部/てる吉)

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