スタンス別ガイド!映画クレヨンしんちゃんを見てないあなたはこの映画を観るべし!
2016年11月25日 09:07
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
来年25作品目に達する映画クレヨンしんちゃん。かつてはPTAの敵として、子どもに見せたくない番組の筆頭でしたが、今でも高視聴率を誇り子どもから大人にまで愛される日本を代表とするキャラクターとなっています。
その クレヨンしんちゃん の映画をまだ観たことがない人!
最近の クレヨンしんちゃん の映画を見ていない人!
そんな方に今日の記事を捧げます。“お下品な作品じゃん”と思っている方もまだまだ居る作品ですし、もちろんそれもある意味間違ってはなかったりします。しかし、今やしんちゃんの映画は「感動する」「泣ける」「深い」などと高い評価を受けることもしばしば。
見ず嫌いや偏見で固まっているあなたに、劇場版作品のオススメをチョイスします。
■なんで評価されてるのか分からないアナタへ
「時間もないし、しんちゃんも興味ない。なんでそんなに評価されてるの?」なあなたは、せめてこの一本は観ておくべし。それが「 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」。
未だに本作をクレヨンしんちゃんの映画の金字塔に上げる人も多く、「泣ける」評価の代名詞とも言えるクレヨンしんちゃん映画。上映当時はまさに2001年を迎え新世紀を迎える時代。懐古主義のイエスタデイ・ワンスモアという集団が、大人達を洗脳し、世界を昭和の高度経済成長期の時代に戻してしまおうと本気で企む物語。
それに対し、主人公しんのすけを始めとする子どもたちや、その家族が未来を生きようとすべく立ち向かうという熱い物語になっています。
監督は、「百日紅」などで今や世界でも評価の高い原恵一監督。映画雑誌キネマ旬報の『オールタイム・ベスト映画遺産アニメーション篇』でも「カリオストロ」「ナウシカ」「トトロ」に続いて4位(!)と評価を受ける映画です。
■「オトナ帝国」以降の感動推しで萎えてるアナタへ
上記の「オトナ帝国」や、それと双璧をなす人気作「アッパレ!戦国大合戦」以降、映画クレヨンしんちゃんシリーズは、一部の感動を求める観客の需要に応えようとやや感動推しとも受け取れる作品もいくつか世に送り出してきました。しかし、いまいち“これ!”という作品が出てこないどころか、むしろその需要に応えようとする姿勢に萎えて、変に毛嫌いする人達が居たのも事実です。・・・がちょっと待った!そんな方にもおすすめの作品が「 映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」。
近年でも最高興行収入を叩きだした「オラの引越し物語サボテン大襲撃」を監督した橋本昌和監督の映画です。本作は、強引なお涙頂戴はなし。あの手この手で笑わせたり、意外な展開を交えることで、しんちゃんの楽しい側面を引き出す一作となっています。そしてしっかり最後にちょっとした教訓も添えてあるクールな味付けが素敵。やや興行収入が傾いていた時期に、本作以降それを立て直し。しんちゃん映画の次の黄金期のきっかけを作ったとも言える作品でした。
「栄光のヤキニクロード」という作品も需要を満たせると思いますが、大体このタイプの人は、「オトナ帝国」「戦国大合戦」直後の本作は見てますよね。
■むしろ「オトナ帝国」みたいな感動物を欲してるアナタへ
一方で笑って“泣ける”こともクレヨンしんちゃんの映画で重要な要素だと思っている方も居ると思います。そんなあなたはもう2015年公開作「 映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」はご覧になったでしょうか。
あるアクシデントによりロボットになってしまったしんのすけの父。ロボットになってもその心情こそは変わらないため、家族を愛し続けるものの、その見た目に戸惑う妻。しかし以前と変わらず父と親しく接する息子しんちゃんや、子どもたちを見守る夫の姿勢に、妻はかつての信頼を取り戻していく・・・もはやTVシリーズとは別次元のすごい物語になっています。
もちろん、しんちゃんらしいインパクトの高いパロディやギャグなど、しっかりしんちゃん印にはなっているものの、中盤の展開やちょっと切ないラストは「オトナ帝国」とは質は違えど、高いドラマ性や大人こそ胸を打たれる部分のある作品となっています。
■しんちゃん って何?なアナタへ
そもそもしんちゃんって何?そんなの居るの?
って人が居たら、正直ちょっとビビるけど、もしかしたらそういう人も居るかもしれない!(むしろよくここまで読んでくれたよ)
クレヨンしんちゃんはTVシリーズが日常だったら、映画シリーズは非日常。しんちゃんを全然知らない人にはまず「オトナ帝国の逆襲」よりも、そもそも「クレヨンしんちゃん」自体を知ってほしいので、日常描写も充実している一作をオススメしておきたいです。
それが劇場版第1作「 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」。映画シリーズの最初の作品なだけあって、日常パートやしんちゃんがどんな人物なのかが丁寧に描かれています。また、そんな日常が突然変化していく映画的展開も見物。
コアな趣向を植え付けられた人も存在するハイグレ描写も強烈です。
以上、4パターンのスタンスに向けて映画を紹介しました。
もちろん、これは24作品という数ある歴史の中のほんの一部。人によってはこれ以外の大好きな作品や、自分のベストしんちゃん映画がある人も多いハズ(かくいう私も、一番のお気に入りは第3作目「ヘンダーランドの大冒険」)。是非これらをきっかけにして、しんちゃんの劇場版シリーズを制覇してくれる人が一人でも増えたら嬉しいな、と思う次第です。
そして映画25作目「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」は来年4月17日公開!橋本昌和監督の最新作ともなりますので、こちらも非常に要注目です!お忘れなく。
今と昔、実はこんなに変わってる!?「クレヨンしんちゃん」の変更点
(あにぶ編集部/ネジムラ)
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