【注目銘柄】精工技研は17年2月期第2四半期累計大幅増益、通期予想に再増額余地

2016年11月22日 16:52

 精工技研<6834>(JQ)に注目したい。車載用成形品や光伝送装置などを展開している。17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。円安も寄与して通期予想に再増額余地がありそうだ。株価は急伸後の上げ一服局面だが、日柄調整が完了して上値を試す展開が期待される。

 11月11日に発表した17年3月期第2四半期累計の連結業績(10月21日に増額修正)は、売上高が前年同期比6.0%増の62億60百万円、営業利益が同51.4%増の6億56百万円、経常利益が同44.3%増の6億66百万円、純利益が同68.5%増の4億25百万円だった。円高影響を吸収して計画超の大幅増益だった。

 車載用成形品などの精機事業は10.9%増収、20.6%増益と好調に推移した。光通信用部品や光伝送装置などの光関連製品事業は、高耐熱レンズのスマホ向け需要一巡などで0.9%減収だったが、採算性の良い光伝送装置の売上増で3.0倍増益だった。

 通期連結業績予想は、利益を増額した10月21日の修正値を据え置き、売上高が前期比2.6%増の125億円、営業利益が同3.3%減の9億円、経常利益が同1.8%減の9億50百万円、純利益が同0.1%減の5億50百万円としている。想定為替レートは1米ドル=100円、1ユーロ=110円、1元=15.5円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.1%、営業利益が72.9%、経常利益が70.1%、純利益が77.3%と高水準である。為替がドル高・円安方向に進行していることも考慮すれば、通期予想に再増額余地がありそうだ。

 株価は10月21日の増額修正を好感して10月27日の1273円まで急伸した。その後は上げ一服となって戻り高値圏でモミ合う形だが、日柄調整一巡感を強めている。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。日柄調整が完了して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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