中国:食糧1200万トンが重金属汚染、年間損失3200億円

2016年11月22日 13:59


*13:59JST 中国:食糧1200万トンが重金属汚染、年間損失3200億円
中国では毎年1200万トンに上る食糧が重金属で汚染されている。経済的な損失額は、200億人民元(約3200億円)に上る計算だ。環境を破壊するだけでなく、深刻な経済的なロス、健康的な被害をもたらしている。首都経済貿易大学法学院の高桂林・教授が話した内容として、法制網が20日に伝えた。
2014年に湖南省衡陽市でクローズアップされたカドミウム米、鉛米の事例を提起。土壌汚染は環境破壊を招くだけでなく、食品汚染、健康被害をもたらす元凶になると懸念した。主な汚染物質として、重金属のほか農薬、抗生剤、毒性有機化合物などがある。土壌に一旦入り込むと、自浄能力が作用せず、以後、数百年にわたって害悪を及ぼし続けると警鐘を鳴らした。また、大気の循環、水の流れなども影響し、汚染の範囲が拡大。浄化に向けた難易度とコストがさらに上昇すると指摘した。
中国の耕地は世界全体の9%に過ぎない一方、世界人口の22%を支えていると紹介。農産物の汚染を防ぐために、環境関連の法体系を厳格化するよう提言した。

【亜州IR】《ZN》

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