中国:社債デフォルト年初来累計54件、総額4550億円で推移
2016年11月22日 09:33
*09:33JST 中国:社債デフォルト年初来累計54件、総額4550億円で推移
中国で社債のデフォルト案件が相次いでいる。今年1月1日~11月19日の違約は54件(うち34件は銀行が募集・販売した社債)。合計283億3400万人民元(約4550億円)相当の債務不履行が報告された。違約件数と違約金額は、すでに2014年実績の6件と13億4000万人民元、15年実績の22件と124億1000万人民元)を大きく上回って推移している。中国金融情報配信のWindがまとめた統計として、証券時報が21日付で伝えた。
今年の主な違約は、上海雲峰集団の66億人民元、東北特鋼の57億7000万人民元、保定天威集団の35億人民元など。
この背景には、供給サイドの改革、過剰生産能力の淘汰などがある。鉄鋼、石炭、建築の各業種で主に発生した。農業、食品、物流の違約も散発的ながら拡大。これまでの民営企業だけでなく、今年は国有企業の社債デフォルトも起きている。
【亜州IR】《ZN》