自衛隊は誰と戦うことになるのかと撤退を要求、共産・志位委員長

2016年11月22日 09:00

 日本共産党の志位和夫委員長は20日、ツイッターで、南スーダンPKO活動に安保法制に基づく「駆けつけ警護」を付与したことに「自衛隊は誰と戦うことになるのか」と提起した。

 そのうえで「国連報告書は南スーダン政府軍が国連PKOへの攻撃を行っていることを繰り返し明らかにしている。自衛隊が戦う相手は南スーダン政府軍となる可能性が高い」と警鐘を鳴らし、懸念を示した。

 また志位委員長は「これを憲法9条(戦争の放棄規定)が禁じた『武力行使』と言わずして何というのか。南スーダンから撤退を」と撤退するよう求めた。

 稲田朋美防衛大臣は11次派遣隊の新任務付与について、まず活動範囲については「ジュバ市内及びその近郊」とし、「比較的安定していることは政府全体で確認することができている。駆けつけ警護に関しても、施設部隊が対応できる範囲で緊急的な要請に人道的見地から行う。助けられる人を見捨てることはないという任務」と理解を求めている。

 また「今までも東ティモールやザイールなどにおいて、邦人から保護の要請があったときに、法的な根拠についてぴったりくる『駆け付け警護』のような法律がなく、訓練ができていない中でも自衛隊の皆さんは邦人を保護してきた」とした。(編集担当:森高龍二)

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