新居浜市の観光サイト、旧ドメイン取得されそのままリンクサイトに
2016年11月16日 22:08
あるAnonymous Coward 曰く、 今年3月まで運用されていた愛媛県新居浜市の観光者向けのWebサイトが、コンテンツをそのまま再利用したギャンブル情報サイトへのリンクサイトとして使わるという事案が発生した(産経新聞)。
同サイトは今年3月に独自ドメインから市のWebサイト内にURLやコンテンツを移転したのだが、その後ドメインを更新せず、旧ドメインは期限切れとなり第3者に取得されていた。その後このドメインを取得した者が元の観光者向けサイトの画像やサブページをそのまま使ったサイトを作り、そこに海外ギャンブルサイトへ誘導リンクを埋め込んで運用している状態になったという。
先日SEO業者が訪ねてきてオールドドメインはSEO的に有利と、根拠の全くない営業トークを笑顔で聞かされたタレコミ子ですが、このようなケースは初めて見ました。ネッテラー(オンラインギャンブルサイトなどで利用される送金サービス)の海外送金終了に伴ってこの誘導先などの海外カジノ系アフィリエイトは今後どうなるのでしょうかねぇ。
Internet Archiveで問題のサイトを見ると、サイトが市によって運用されていた2016年3月1日に「移転のお知らせ」が掲載され、その後しばらくはサイトにアクセスできなくなっていたようだが、11月になって突然サイトが復活、画像等のコンテンツはほぼそのままで「このたび、新居浜太鼓祭りのメインスポンサーとして、新居浜観光サイトはJapan-101カジノ攻略から協賛金を提供いただくことになりました」との文言とともにオンラインカジノ関連サイトへのリンクが追加されている。
公共団体が使っていたドメインが失効後業者に利用される例は少なくないが(過去記事1、過去記事2)、コンテンツをそのまま使われるというのは珍しい。
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