【注目銘柄】三精テクノロジーズは08年来の高値水準、17年3月期第2四半期累計大幅増益
2016年11月16日 15:23
■過熱感あるが好業績を評価して上値を試す展開へ
遊戯機械や舞台機構などを手掛ける三精テクノロジーズ<6357>(東2)に注目したい。17年3月期第2四半期累計が大幅増益となり、通期も好業績が期待される。また人型変形ロボット「J-deite RIDE」の開発開始も発表している。株価は15年11月高値を突破して08年来の高値水準だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。
■通期の好業績に期待
11月10日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は、売上高が前年同期比20.2%増の122億40百万円、営業利益が同73.7%増の9億63百万円、経常利益が同62.0%増の10億41百万円、純利益が同2.4倍の6億40百万円だった。テーマパーク向け遊戯機械の工事売上が順調に推移し、大口の舞台改修案件が完工した。利益面では採算改善も寄与した。
通期の連結業績予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.2%増の250億円、営業利益が同8.0%増の22億50百万円、経常利益が同5.6%増の23億50百万円、純利益が同12.3%増の14億50百万円としている。通期でも好業績が期待される。
11月11日には、ソフトバンクグループのアスラテックおよびBRAVE ROBOTICSと3社共同で有限責任事業組合(LLP)を設立し、乗用人型変形ロボット「J-deite RIDE(ジェダイト・ライド)」を開発することで合意したと発表している。人型(ロボットモード)と車型(ビークルモード)とに完全変形できる全長約4メートルのロボットで、17年中の完成を目指す。
株価は第2四半期累計大幅増益や「J-deite RIDE」を好感する形で急伸し、15年11月高値793円を突破した。そして11月14日には08年来の800円台に乗せて844円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。目先的にはやや過熱感もあるが、好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)