GSOMIA締結へ、日韓が仮署名
2016年11月15日 17:26
北朝鮮の核・弾道ミサイル問題を背景に日韓での軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結の必要が両国政府間で認識を共有する中、協定締結に向けた14日の日韓実務者協議で協定文に「仮署名」が行われた。
外務省が発表した。外務省は「前回までの協議を踏まえ、調整を行った結果、実質合意に至り、仮署名した。今後署名に向け、最終的な調整を進めていく」としている。
韓国の聯合ニュースも「協定文への仮署名」を報じた。仮署名を受けて、両国政府は国内手続きに入る。協定締結が実現すれば日韓間で軍事情報を共有することになり、北朝鮮対応の迅速化にもつながる。
今回の仮署名について、聯合ニュースは「韓国政府が先月27日に協定締結に向けた協議再開を発表してからわずか18日後に行われた。韓国内では、野党の反対に加え世論の支持なく締結を進めているのではないかとの批判が出ている」と正式署名による締結まで、韓国国内の情勢が厳しいことをうかがわせており、推移が注視される。
今後の韓国国内手続きでは、日本の内閣法制局にあたる法制処の審査後、次官会議に上程され、閣議決定、大統領裁可を経て、締結となる。(編集担当:森高龍二)