高額がん治療薬「オプジーボ」、国の財政圧迫理由に緊急値下げへ

2016年11月12日 12:17

 先日、その価格の高さが話題になったガン治療薬「オプジーボ」について、政府がその薬価を来年度に50%まで緊急的に引き下げる方向で調整を行っているという(NHK)。

 オプジーボの価格が「1ヶ月分で約300万円」と高価であり、その大半は公的な医療保険によって負担されることは以前にも取り上げられているが、これが国の財政を圧迫しているとして緊急値下げを行う方向になったという。オプジーボは予想よりも普及しているとのことで、「薬の販売額が年間1500億円を超える場合の引き下げのルール」を適用し緊急値下げを行う方針らしい。

 当然ながら、製薬会社側はこれに対し「慎重な対応」を求めているという。なお、オプジーボを開発した小野薬品工業は、オプジーボの好調によって売り上げおよび利益を大幅に伸ばしている(小野薬品工業決算補足資料)。

 スラドのコメントを読む | 医療

 関連ストーリー: 「保険適用可能な高額な抗がん剤」の是非 2016年05月02日 免疫療法を使ったがんの新薬、抗PD-1抗体「オプジーボ」発売 2014年10月28日 米アリゾナ州、公的医療保険に「肥満課金」を検討 2011年04月08日

関連記事

最新記事