EMドライブに関するNASAのレポートが流出、本当に動作するという結論

2016年11月11日 09:49

あるAnonymous Coward曰く、 ニュートンの第3の法律を無視する謎技術とされるEMドライブに関するNASA Eagleworks制作とみられるレポートが流出した。これによると、EMドライブは本当に動作するものだという(SciencEalert過去記事Slashdot)。

 NASAのEagleworksチームは、ジョンソン宇宙センターで振り子スラストスタンドを使用してEMドライブの力を測定した。その結果、EMドライブは動作し、真空中でキロワットあたり1.2ミリニュートンの力を発生させることができたとしている。

 これは決して小さな推力ではない。非常に強力なホールスラスタはキロワット当たり60ミリニュートンの推力を発生させることができるが、推進剤を消費する上に、推進剤を搭載するためのペイロードを必要とし、推進剤の重量分の推力を相殺してしまう。燃料搭載の不要な推進方式としては太陽帆があるが、発生する力はキロワット当たり6.67マイクロニュートンとEMドライブと比べて非常に小さい。

 このレポートは査読が進んでいたと報じられていたことから近々科学誌に公開されるとみられていたが、今のところ音沙汰がない状態だという。

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