【注目銘柄】TOWAは大幅増益を好感して3日続伸、9月の年初来高値を試す展開へ

2016年11月9日 11:54

■17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益

 半導体モールディング装置最大手のTOWA<6315>(東1)は9日、181円高の1407円まで上げて3日続伸している。8日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は計画超の大幅増収増益だった。減益予想から一転して大幅増益で着地した。通期予想も増額が濃厚であり、株価は9月の年初来高値を試す展開となりそうだ。

■通期予想も増額濃厚

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比21.2%増の141億54百万円、営業利益が同54.9%増の19億68百万円、経常利益が同54.1%増の20億42百万円、純利益が同25.1%増の16億08百万円だった。期初計画(5月10日公表)に対して売上高は24億54百万円、営業利益は9億48百万円、経常利益は10億22百万円、純利益は6億88百万円上回り、減益予想から一転して大幅増益で着地した。中国半導体企業の積極的な設備投資によって中国市場での販売が大幅伸長し、韓国や台湾のOSATからの受注も堅調だった。

 通期連結業績予想は前回予想を据え置き、売上高が前期比5.5%増の235億円、営業利益が同7.4%増の21億円、経常利益が同0.3%増の21億円、純利益が同4.1%増の19億円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高60.2%、営業利益93.7%、経常利益97.2%、純利益84.6%と高水準である。半導体・液晶関連の設備投資需要は高水準推移が予想されるため、通期予想は増額が濃厚だろう。

 株価は9月の年初来高値1412円から一旦反落したが、10月の1100円近辺から切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して9月の年初来高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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