4割以上がネットから離れたいと思うことあり、LINEやTwitterに中毒性
2016年11月9日 09:30
ネットの利用機会が増えるにつれて、ネット利用に対して「嫌気」がさす人が現れている。総合マーケティング支援を提供するネオマーケティングと立教大学生が、18歳以上の男女1000人に対して実施した調査によれば、1日にネットを利用する時間は「1~2時間未満」が26.5%で最多、次いで「2~3時間未満」が21.8%となった一方、「5時間以上」も14.2%と3番目に多かった。さらに20代以下に限定すると「5時間以上」が20.5%と高い割合となっている。ネットから離れたいと思うことがあるかの質問に対しては、離れたいと思うことがある(よく離れたいと思うことがある+たまに離れたいと思うことがある)との回答が合計42.7%となった。距離をおきたいと思うものでは「検索エンジンやニュースサイト」が39.8%、「SNS」が32.8%、「ネットショッピング」が32.6%となっている。
ネットから離れたいと思った理由では、「時間を無駄にしていると思うから」が全体の65.1%となり最多。20代以下の女性に限定すると「SNSなどで他人の生活をチェックすることに嫌気がさしたから」が22.5%、「SNSなどで自分の生活を共有することに嫌気がさしたから」が20.0%とSNSが理由でネットから離れたい人の割合が特に多かった。また、SNSの中で中毒性があると思うものを尋ねると、全体では半数以上の人が「中毒性があると思うSNSはない」と回答し、それ以外の回答では20代以下で「Twitter」、その他の年代では「LINE」との回答が最も多かった。
ネット利用機会の増加はスマホアプリの利用動向にも表れている。視聴行動分析サービスを提供するニールセンの調査によれば、スマホから利用するアプリの数が、月に1回以上(30個)、2回以上(22個)、10回以上(12個)のすべてにおいて2年前から3個ずつ増加しているとのこと。月に1回以上利用の上位3カテゴリは、「エンターテイメント」、「効率化/ツール」、「サーチ、ポータルとコミュニティ」となりすべて2年前より微増。4位の「Eコマース」に関しては、ECアプリの利用率の増加及び「メルカリ」などのフリマアプリの成長が影響して2年前より1.2個増加している。また、アプリの利用率上位では、スマホの利用時間が長い上位20%(ヘビーユーザー)でゲームやSNSだったのに対して、下位20%(ライトユーザー)ではポータルや検索となった。ネット環境が便利になるにつれてネットに使われないスキルも求められている。(編集担当:久保田雄城)