中国工場、クラウドファンディングで披露されたアイデアを勝手に製品化

2016年11月4日 14:21

 中国製の「コピー商品」はたびたび問題となっているが、クラウドファンディングサイトで製品化に向けて資金を集めたプロジェクトを中国の工場がそのままコピーし、製品化して発売してしまうというトラブルが起きているそうだ(QUARTZFUZE)。

 問題となったのは、2015年12月にKickstarterで資金募集を開始した、スマートフォンカバー一体型の折り畳み式自撮り棒「STIKBOX」。STIKBOXはiPhone 6/6 Plus/6s/6s PlusおよびGalaxy S6/S6 Edge用のカバーの背面に折り畳み式の自撮り棒を一体化させたもので、コンパクトに持ち運べ、すぐに使えるというのが特徴。米国や中国での特許も申請していた。3万3000英ポンドの目標額に対し、3万4,970英ポンドを集めてプロジェクト成立となったのだが、これが製品として出資者に送られる前に同じような製品が中国のネットショッピングサイトAlibabaに出品されていることが発覚したという。

 Alibabaでの販売価格はオリジナルのSTIKBOXよりも安く、また「STIKBOX」という名前まで使われていたという。なお、FUZEの記事ではクラウドファンディングサイトで公開されたアイデアが盗用された別のケースとして、プロジェクト側がアイデアを盗用したメーカーと協力して正規品の製造を依頼することになった、という例も紹介されている。

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