近接航空支援専用攻撃機A-10、退役計画を米空軍が撤回か
2016年11月4日 14:18
米空軍軍が1977年に運用を開始した航空機A-10(サンダーボルトⅡ)について、退役が延期される方向だと報じられている(BusinessNewsline、Washington Times)。
A-10は低高度・低速での飛行に適しており、地上の戦車や装甲車などを狙って攻撃する「近接航空支援」向けとして使われている。そのいっぽうで空中戦闘(ドッグファイト)や長距離を飛行しての爆撃などには適さないため、米空軍では何度も退役が議論されていたそうだが、戦車や装甲車両などを相手にする機会が多かった湾岸戦争で活躍したこともあって運用期間が何度も延長されている(乗りものニュース)。退役延長には、A-10が十分な対空戦力を持たないテロ組織相手に有効な戦力となることも影響しているようだ。