米FBIによるクリントン氏への捜査再開を警戒してリスク回避の取引増加も
2016年10月31日 14:28
*14:28JST 米FBIによるクリントン氏への捜査再開を警戒してリスク回避の取引増加も
米FBIによるクリントン氏への捜査再開を警戒してリスク選好的な取引は縮小するとの見方が増えている。国内市場では日経平均株価が大きく下げた場合、リスク回避のドル売り・円買いが広がる可能性がある。
米FBIのコミー長官によると、新たに発見されたメールの重要性については不明とされているが、7月上旬時点でコミー長官は、「クリントン氏の行動について、重大な過失となる証拠は発見されなかった」とし、刑事訴追を行わない方針を示していた。
市場関係者の間では、「新たに発見されたメールはクリントン氏の重大な過失となる証拠として採用される可能性がある」との思惑が浮上している。11月8日の大統領選までにこの一件がどのような進展を見せるのか、予測困難との声が聞かれている。ただし、少なくともクリントン氏優勢とみられていた大統領選挙の行方に重大な影響を及ぼすとみられており、株式市場などの混乱を警戒してリスク回避的な取引は増える可能性がある。《MK》