内閣官房、内閣府本府で重要物品65億円分不明
2016年10月28日 19:00
会計検査院の検査で、内閣官房と内閣府本府で額にして64億7256万円分の重要物品の所在が分からなくなっていることが分かった。
会計検査院は「重要物品として物品管理簿に記録され、保管中又は供用中とされているのに、廃棄された物品が物品管理簿等に記録されたままだったケースや現物の確認ができなかったものがある」と指摘。現物確認できなかったなどの重要物品は内閣府で26個、3468万円。内閣府本府で201個、64億3788万円に上っていた。
このため、会計検査院は27日、安倍晋三総理に対し「内閣官房及び内閣府本府において本件事態について、現況など調査、把握し、直ちに物品管理簿等の修正等所要の手続をとること。内閣官房において、物品の管理が適切に行われ、物品検査が適切に行われるよう、業務担当職員と物品供用官との間の連絡体制を整備すること」などの改善を求めた。
また購入したのに物品管理簿などに記載されていないケースが内閣府本府で57個、4億9734万円分あった。資産管理への意識醸成が求められる。(編集担当:森高龍二)