GSOMIAの必要「高まっている」、稲田防衛相

2016年10月25日 08:56

 稲田朋美防衛大臣は24日までの記者会見で、韓国との軍事情報共有のための軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結について「情報をしっかり持って、互いに情報共有するということの必要は高まっている」とし、「協定締結の必要性が高まっている」と改めて、北朝鮮対策で重要との考えを明確にした。

 稲田大臣は「9月10日に韓民求国防長官と電話会談した際にも、私の方からGSOMIAについて言及した」とし「韓国の方のいろいろな背景というか、国民感情というものもあり、理解を深めていくことが必要」とするとともに「外務大臣など韓国側閣僚などからGSOMIAに対して前向きな発言が出ていることについて)そういった発言があるということは非常に歓迎すべきことだと思っている」と期待を示した。

 また、20日に米国で開かれた米韓軍当局による定例協議で、北朝鮮のミサイルを探知・追尾する日米韓3ヶ国による演習「パシフィック・ドラゴン」を定例化することで合意したという報道があるが事実関係はとの記者団の問いに、防衛省報道官は「米国と韓国との定例安保協議の場には、わが国は参加をしていないので、日米韓3ヶ国でパシフィック・ドラゴンの定例化について合意したということではないが、北朝鮮の度重なるミサイル発射や核実験など、わが国の安全に対する脅威が高まりつつある中、米軍のみならず、安全保障協力が深化している韓国との間で、このような共同演習を積極的に実施していきたいと考えており、日米韓3ヶ国の間で今後、調整を進めていきたいと考えている」と答えた。(編集担当:森高龍二)

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