ベネッセi-キャリア外国人留学生の就職支援を強化

2016年10月25日 09:03

 ベネッセi-キャリアは日本での就職を希望する外国人留学生を支援するサービスブランド「JAPAN WORK SUPP0RT」を本格スタートした。ベネッセコーポレーション<9783>と公益財団法人アジア学生文化協会が運営する「JAPAN STUDY  SUPP0RT」と連携し、日本への留学から日本での就職まで一括した支援を行う事を目標としている。また、これまでベネッセi-キャリアが行っていたASEAN出身留学生向け就職フェアやカウンセリング、求人紹介、面接対策などの留学生向け就活サービスを「JAPAN WORK SUPP0RT」のブランドに統一して実施する。

 「JAPAN WORK SUPP0RT」は、「JAPAN STUDY  SUPP0RT」と連携することにより留学という「学び」と就職という「働く」まで一貫したサポートを行うことができる。このような一貫した支援体制は、日本での就職を希望している外国人留学生とって非常に心強いものである。というのも、外国人留学生の「学び」と「働く」環境には大きなギャップがある。そのギャップこそ、彼らの日本における就職活動が困難になっているという現状を招いているのだ。

 少子高齢化に直面している日本は、留学生を積極的に呼び込む計画を8年前から進めている。その取り組みの中で、英語のみで学位を取れる学校を全国で50以上に拡大した。しかし、日本の企業は外国人留学生にビジネスレベル以上の日本語能力を求めている傾向があるという。そのため、留学中に日本語を学ぶ時間が少ないにも関わらず、就職活動では高い日本語能力を求められるというギャップが生じている。

 また、日本独特の複雑な就職活動の形態も大きな壁になっている。就職活動の期間が長いことや選考方法が複雑であることは外国人留学生にとって理解が難しいものであるという。さらに丁寧語、謙譲語などの敬語を駆使しなければならないこと、マナーや服装など日本人の就活生でも悩むようなルールは多くある。そもそも、留学生がエントリー可能か判断できないような求人情報も多く見られるようである。このように、日本における就職活動は外国人留学生にとって情報収集の段階から困難と感じる要素があるのである。

 積極的に外国人留学生を呼び込み、彼らは日本での就職を希望しながらもそれが叶わず他国に行ってしまうという流れは非常に無駄が多い。誰もが目的を達成できていないこの状況を打破するためにも、学びから就職までを一貫して支援する体制を確立させることは急務である。(編集担当:久保田雄城)

関連記事

最新記事