土人発言の隊員を配置換え、許すまじき発言と菅官房長官

2016年10月20日 13:03

 「触るなコラ、どこ掴んどるんじゃ、このボケ、土人が」と沖縄県の米軍北部訓練場でのヘリパッド移設工事現場で、建設に反対する市民に対して、警備にあたる大阪府警が派遣した機動隊員が暴言を吐いている様子がネット上の動画サイトで多数流れている。

 市民を『土人』呼ばわりしたことに、菅義偉官房長官は19日夕の記者会見で「不適切な発言をしたことの報告を受けている。警視庁からは、沖縄県警において、本人と直近の上司に厳重注意を口頭で行ったこと、当該隊員は既に配置換えしたと報告を受けている」とした。

 そのうえで、菅官房長官は「そうした発言は、許すまじき(許せない)発言だ。しっかり対応するとの報告を受けている」とした。一方で「工事は法に基づいて適切に進めていくべきだと思っている」とした。

 また、沖縄県の翁長雄志知事も「言語道断で、到底許されない」と強く非難した。また、沖縄県議会の渡久地修県議は共産党県議団として、「土人暴言で副知事に緊急申し入れ」をしたとツイッターで発信。「高江で抗議する県民に対し、県外から派遣されてきた機動隊員が『ぼけ、この土人』とか『シナ人』と暴言を吐いたことに、共産党県議団として厳重に抗議すること、今いる県外機動隊を引き揚げさせること、工事の中断を要請することを申し入れた」と伝えている。(編集担当:森高龍二)

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