南スーダン、自衛隊が安全確保し活動できるか見極める―稲田朋美防相

2016年10月19日 20:59

 稲田朋美防衛大臣は南スーダン北東部のマラカル周辺で今月14日夜から15日にかけて政府軍と反政府勢力の間で激しい武力衝突が起き、双方合わせて少なくとも60人が死亡したとされる状況について、18日の記者会見で「南スーダン政府報道官が発表したことは承知している」とし「詳細な情報も大使館を通じて収集している。しっかり情報収集した上で、今後の治安状況についても緊張感をもって注視していきたい」と語った。

 そのうえで、駆けつけ警護や宿営地の共同防護など新たな任務付与について、どうするのか、また自衛隊が活動しているジュバ市街については現地の治安状況をどうみているのかとの問いに「ジュバの市街は落ち着いた状況だというふうに認識している」とした。

 稲田防衛大臣は「PKO5原則は維持された状況だというふうに思うが、自衛隊が安全を確保しながら有意義な活動を行っていける状況かどうかということは、しっかり見極めていかなければならない」と語った。

 稲田防衛大臣は「治安状況を、緊張感をもって注視していく必要がある」とし「いずれにしても、駆け付け警護等の新たな任務を付与するかどうかということは、現地の情勢、訓練の進捗状況等を慎重に見極め、政府部内で総合的に検討をしていく」とこれまでの考えを改めて語った。(編集担当:森高龍二)

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