メルセデス・ベンツ曰く、自律走行自動車は歩行者よりも乗客を優先して救うべき
2016年10月18日 20:01
headless曰く、 事故が避けられない状況で自律走行自動車が誰を救うべきかという問題はさまざまな議論が行われているが、これに対するメルセデス・ベンツの答えは乗客を救うというものらしい(Auto Express、Register)。
この答えは、パリ・モーターショーの会場でメルセデス・ベンツのアクティブセーフティおよび運転支援システム部門を率いるChristoph von Hugo氏がAuto Expressのインタビューに語ったもの。von Hugo氏の考えとしては、確実に救える命を救うべきということのようだ。
von Hugo氏によれば、同社では事故の発生自体を回避し、誰を救うかといった判断が必要な状況に陥らないことを目指して開発を進めているのだという。そのため、将来的には非常に複雑な状況下でのみ、事故に直面することとなる。
こういった状況で自律走行車が乗客を犠牲にして他の人々を救っても、その人々が確実に助かるとは限らない。乗客を確実に救えることがわかっているなら、乗客の命を優先すべきだとvon Hugo氏は主張する。
将来、誰を救うかといった倫理的な問題は、現在考えられているものとは全く異なるものになるとのことだ。
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