インドのメダック県、工場から垂れ流された抗生物質による耐性菌の発生が問題に
2016年10月18日 13:50
抗生物質への耐性を持つ菌は「薬剤耐性菌」と呼ばれ、昨今問題となっている。こういった菌の登場には抗生物質の濫用などが背景があるのだが、抗生物質生産工場が集まるインドのメダック県では、排水処理の不備から湖や河川が抗生物質に汚染され、それによって薬剤耐性菌が次々と生まれるという状況になっているそうだ(ロイター)。
2007年の調査では、工場からの廃液中に含まれる抗生物質の濃度が「治療患者の血液中に想定される数値よりも高い」との結果が出ていたそうだ。これらが適切に処理されず、河川に流れ出しているという。なお、「抗生物質の製造施設からの汚染は、薬剤耐性の原因として3番目に大きな要因となっている」そうだ。
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