【注目銘柄】持田製薬は好業績を評価して急続伸、上値を試す展開に期待
2016年10月18日 12:22
■好業績を評価して上値を試す展開
持田製薬<4534>(東1)の18日の株価は260高の8410円まで上げて急続伸している。17日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。通期予想は据え置いたが増額の可能性が高いだろう。株価は8月の年初来安値から切り返して戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■17年3月期第2四半期累計を増額修正、通期も増額の可能性
17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を15億円増額して前年同期比1.4%増の460億円、営業利益を23億円増額して同3.7%減の68億円、経常利益を24億円増額して同2.8%減の70億円、純利益を19億円増額して同8.0%増の52億円とした。医薬品関連事業の売上高が計画超となり、営業利益と経常利益は減益幅が縮小し、純利益は減益予想から一転して増益予想となった。
通期の連結業績予想については前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.4%減の910億円、営業利益が同34.2%減の80億円、経常利益が同33.8%減の82億円、純利益が同31.3%減の56億円としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.6%、営業利益が85.0%、経常利益が85.4%、純利益が92.9%と高水準である。通期予想も増額の可能性が高いだろう。
なお9月28日に潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ錠」の国内における製造販売承認取得、9月30日に慢性便秘症治療薬「AJG533」の国内第3相試験における主要評価項目達成を発表している。
株価は8月の年初来安値7010円から切り返して戻り歩調だ。9月26日には8440円まで上伸する場面があった。18日の株価は260高の8410円まで上げて急続伸している。週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)